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COLUMNコラム

高齢者も便利に使える介護用テーブルと介護用いすの選び方を紹介

加齢により体が思うように動かせない高齢者や要介護者が使うテーブルは、通常のテーブル選びとは異なるポイントをチェックする必要があります。

そこで今回は、高齢者や要介護者が便利で安全に使用できる介護用テーブルと介護用いすの選び方をご紹介します。

高齢者に適したテーブルを使うメリットとは

高齢者にとって、体に合ったテーブルを使うことは単に「使いやすい家具を選ぶ」という意味にとどまりません。
適切な高さや安定性を備えたテーブルは、食事や趣味の時間を快適にするだけでなく、日常生活への意欲を保つうえでも重要な役割を果たします。

例えば、無理のない姿勢で食事ができる環境は、食べこぼしや疲労感を減らし、食事そのものを楽しむ気持ちにつながります。
また、テーブルを支えにして立ち上がれることで、介助者に頼る場面が減り、自立した動作を維持しやすくなる点も大きなメリットです。

さらに、家族と同じテーブルを囲めることは、会話の機会を増やし、孤立感の軽減にもつながります。
高齢者向けテーブルは安全対策のための道具であると同時に、生活の質を支える基盤となる家具だといえるでしょう。

高齢者が安全・快適に使える介護用テーブルの選び方

介護施設で使用されるテーブルは、施設側で用意されていることも多いですが、個室に入居する場合は入居者が使いやすいものを居室へ持ち込むこともあります。自宅で使っていたテーブルを持ち込んでもいいですし、新たに介護に便利なテーブルを購入して持ち込むケースもあるでしょう。

やや低めの高さのテーブルを選ぶ

では、介護を必要とする高齢者が使うテーブルはどのように選べばいいのでしょうか。その選び方は、一般的なテーブルの選び方とは若干異なります。

加齢により体力や衰えた高齢者や、思うように体を動かせない要介護者が使うテーブルは、一般的なテーブルよりやや低めの高さを選びましょう。目安は、使う人が立った状態でおへその部分あたりの高さ、55~65cm程度です。

高さ調整可能な机もおすすめ

車椅子を利用される方が使うテーブルを選ぶ場合は特に、高さに注意を払う必要があります。

一般的な高さのテーブルは側面が車椅子に当たる可能性があるため、高さ調整可能なテーブルがあると、車椅子に座った状態で最適な高さでテーブルを使えるでしょう。

座り方や身体状況に合わせて考えるテーブルの高さと奥行き

高齢者のテーブル選びでは、身長や車椅子の有無だけでなく、「どのような姿勢で過ごす時間が長いか」を考慮することが欠かせません。椅子に浅く腰掛ける端坐位の姿勢が多い方と、背もたれに深くもたれる方とでは、適したテーブルの高さや奥行きが異なります。

特に車椅子を利用する場合は、膝や肘が無理なくテーブル下に収まるか、天板が体から遠すぎないかを確認することが重要です。奥行きが深すぎると、前かがみの姿勢になりやすく、肩や腰への負担が増える原因になります。

また、つかまり立ちをする方にとっては、体重をかけてもぐらつかない構造かどうかも重要な判断材料です。

単に「高さ調整ができる」という点だけでなく、使用者の座り方や動作の癖まで想定して選ぶことで、より安全で快適な環境につながります。

安定性の高いテーブルが安心

介護用のテーブルは、形状にも気を配りたいところです。高齢者や要介護者は、転倒した際にテーブルの角にぶつかったり、立ち上がった際にバランスを崩して倒れてしまったりすることがあります。
このようなケースでテーブルの角にぶつけてしまうと、ケガの原因になってしまいます。そのため、ケガ予防のためにも高齢者用・介護用テーブルは角が丸く加工されているものが最適です。

また、高齢者はテーブルを支えにして立ち上がることが多いことから、脚の強度がしっかりとした安定性の高いテーブルを選ぶのもポイントです。
近年は、感染症対策として抗菌効果が期待できる塗装を施したテーブルもあります。清潔にテーブルを使いたい方、感染症対策を万全にしたい方は、このような特殊塗装を施したテーブルを選んでみましょう。

高齢者の動作を支える介護用いすの選び方

介護用いすは、立ったり座ったりする動作がしづらくなる高齢者をサポートするための大切な家具です。

体に合わない椅子は負担が増える原因となるため、まずは座る人の体格に合ったサイズのいすを選びましょう。小柄な方が座るいすは、小さめの幅や座面を選ぶと座りやすくなります。

座面の高さで選ぶ

いすは、座面の高さもチェックポイントです。膝から足首までの下腿長より1cm低い高さが、人間工学的にベストないすの高さといわれます。

介護施設で使用するいすは、38cm程度の高さが適しているといわれますが、身長に合わない場合はクッションなどを活用して、座ったときに足の裏が床にしっかりと着く高さに調整しましょう。

介護用いすには、座面の高さを調整できるタイプもあるので、使用する人の高さに合うかどうか不安な場合は、高さ調整機能がある介護用のいすを選ぶのが無難です。

機能で選ぶ

介護用いすの機能には、その他にも背もたれの角度を調整できるリクライニング機能や、椅子から立つ際の動作をサポートしてくれる立ち上がり補助機能などが搭載されているタイプもあります。

折りたたみ機能があれば、使わないときにコンパクトに収納しておけるので便利なので、これらの機能の有無も、介護用いすを選ぶときに確認しましょう。

クッション性で選ぶ

座面の素材や使用感も、快適に座るための重要なポイントです。座面が硬いと長時間座った状態でお尻や腰に痛みを感じることがあり、逆に柔らかすぎると座ったときに沈み込みが大きく、立ち上がりにくくなってしまいます。
硬すぎず柔らかすぎない、適度なクッション性がある座面を選びましょう。


ここまでご紹介した介護用いすの選び方は主にリビングやダイニングで使うためのものですが、介護用いすには他に、入浴時に使うお風呂用介護いすもあります。

浴室内で座位姿勢を保てるなら背もたれ・肘掛けなしでも問題なく使えますが、座位姿勢を保てない場合は背もたれと肘掛けが付いたタイプなど、使用者の体の状態に合わせたいすを選ぶことが大事です。

高齢者・介護用家具に適した素材とは

一般的に、家具の素材には木材が使用されています。テーブルやいすなどの介護用家具も同様に木材を使用したテーブルもありますが、木目調のテーブルであっても実際に無垢材を使用していることはほとんどありません。

多くの場合は「MDF天板」と呼ばれる繊維状にした木材を固めた素材や木材を貼り合わせたものを加工して使用しています。

介護用テーブルには、オフィス用デスクと同じスチール素材を使用したタイプもみられます。木材を使用するとメンテナンスが必要で価格も高くなりがちですが、スチールはお手入れがしやすく、耐久性も高いので介護用家具に適した素材といえるでしょう。

オフィス用のスチール製テーブルは無機質なデザインが多いものですが、スチール製の介護用テーブルは木目調の塗装やシールを施していることが多く、温かみのあるデザインに仕上げています。

高齢者・介護用テーブルの価格帯と選び方の考え方

高齢者向けや介護用として販売されているテーブルは、一般的な家庭用テーブルに比べると価格に幅があります。
簡易的な固定高さタイプであれば比較的手頃な価格帯のものもありますが、高さ調整機能やキャスター付き、抗菌加工などの機能が加わると価格は上がる傾向にあります。
ただし、価格だけで判断するのは避けたいところです。

現在の身体状況だけを基準に選ぶと、状態の変化によって使いづらくなる可能性があります。
将来的に車椅子を使う可能性がある場合や、介助が必要になることを想定するなら、多少余裕のある仕様を選んでおくことで、買い替えの負担を減らせます。

介護用テーブルは長期間使うことが多いため、初期費用と使い続けやすさのバランスを考えながら選ぶことが大切です。

まとめ

高齢者が使う介護用テーブルやいすを選ぶ方法は、通常の家具の選び方とは異なります。体の状態や動く箇所などに合わせるのはもちろん、安全性も考慮した形状を選ぶ必要があります。今回ご紹介したポイントを参考に、最適な家具を選びましょう。

最終更新
2026.02.16

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