お問合せ

COLUMNコラム

差尺とは?心地良く座るために大切な差尺の計算・計測方法を解説

「食事を取りにくい」「デスクワークしていると首や肩が疲れやすい」場合は、差尺が適切ではないかもしれません。

差尺とは「椅子の座面から、テーブルの天板まで」の高さのこと。
一般的には27cm~30cm程度が目安とされていますが、身長や座高によって適切な差尺は異なります。体に合っていないと食事がしにくくなったり、座り心地が悪くなったりします。

自分にとって適切な差尺の椅子・テーブルを使えば、座り心地が良くなります。
心地良く座るための差尺の計算・計測方法や調整方法を解説するので、座り心地に不満を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

差尺(さじゃく)とは?

差尺とは椅子の座面から、テーブルの天板までの「高さ」のことです。あまり聞き慣れない言葉ですが、座り心地を大きく左右するため、椅子やテーブルを購入する際にチェックしておくべき大事な項目です。
差尺は小さくても大きくても不便で、食事がしにくくなったり、デスクワークがしにくくなったりします。平均的に差尺は27cm~30cmが適切とされており、この範囲内であれば快適に使用できるでしょう。ただし一般的な目安なので、体格によって適切な差尺は異なります。

差尺が合わない場合に起こる身体への影響

差尺が適切でない状態が続くと、見た目以上に身体へ負担がかかります。

差尺が大きすぎる場合は肩が上がった状態になりやすく、首や肩の緊張が続きます。
反対に差尺が小さすぎると前傾姿勢になり、腰や背中に負担が集中します。

特にデスクワークでは、肘の角度や視線の高さが安定しないことで疲労が蓄積しやすくなります。また食事の際も腕の動きが不自然になり、無意識のうちに姿勢が崩れる原因になります。数センチの違いでも身体への影響は無視できません。

快適性だけでなく、長時間使用時の身体負担という観点からも、差尺を確認することが重要です。

適切な差尺の目安は?用途別にわかる基準

平均的に差尺は27cm~30cmが適切ですが、使用する椅子・テーブルによって微妙に異なります。想定する利用シーンに応じて、適切な高さの椅子・テーブルを揃えると快適に過ごせます。

カフェ・レストランの場合

カフェ・レストランのように、食事がメインの場合は平均的な差尺の目安である「27cm~30cm」に合わせるようにしましょう。

差尺が大きいと、椅子が低過ぎて腕を上げながら食事しなくてはならず、テーブル奥の料理が取りにくく食べづらくなります。

反対に差尺が小さいと、顔とテーブルの距離が遠くなるので、前屈みで食事しなくてはなりません。どちらも不便なので、適切な差尺に合わせましょう。

また椅子のクッションの沈み込みも、考慮する必要があります。
座面にクッション性があり沈み込む椅子の場合は、適切な差尺に合わせていても、いざ座ると食事がしにくいかもしれません。

短時間の利用であれば多少の違和感は感じにくいものの、長時間滞在する店舗では差尺のわずかな違いが疲労感につながるため注意が必要です。

椅子・テーブルの特徴を考慮せず、数字だけで考えると不便になるかもしれないので、実際に座って確かめてみることが大切です。

ロビー・ラウンジの場合

ロビー・ラウンジなどで、ゆったりくつろぎながら軽食や飲み物を楽しむ場合、用途によって高さを合わせるのが大切です。

食事用の高いテーブルと、飲み物用のロ―テーブルで適切な差尺は異なります。
ローテーブルの場合はコーヒーなど飲み物が中心となるため、食事用テーブルほど大きな差尺は必要ない場合があります。
用途によっては差尺が小さめでも使用可能ですが、長時間利用する場合は前傾姿勢にならないか確認することが大切です。

しかし差尺が小さいと前屈みになるため、食事用のテーブルの場合は、食べやすいよう差尺を大きくする必要があります。

とくに長時間くつろぐ空間では、差尺が小さすぎると前傾姿勢が続きやすいため、滞在時間を想定した高さ設定が重要です。
用途によって、使い分けましょう。

バーカウンターの場合

バーカウンターの場合、飲み物はもちろんですが、食事もメインになるのでカフェ・レストランと同程度の差尺が理想的です。

またカウンターテーブルに足を置けない場合は、足掛け付きのカウンターチェアがおすすめ。脚がポールタイプのものは、足掛けなしの場合もあるので注意してください。

バーカウンターは滞在時間が長くなることも多いため、差尺だけでなく足置きの有無なども含めて身体への負担を考慮することが大切です。

差尺を決める具体的な手順

差尺を決める際は、いきなりテーブルを基準に考えるのではなく、まず椅子の座面高を基準にします。

座面高は床から座面上部までの高さであり、ここが身体に合っていなければ適切な差尺は成立しません。
自分の身長や座高をもとに座面高を決め、そのうえで理想の差尺を加算してテーブルの高さを導き出します。

既製品を選ぶ場合も、先に椅子の高さを確認してからテーブルとの差を計算することで失敗を防げます。

特に店舗やオフィスでは複数人が使用するため、平均値だけでなく想定利用者層の体格を踏まえて決定することが重要です。

適切な差尺の計算方法

適切な差尺は体格によって異なるので、あなたに最適な差尺の目安を知っておくと、スムーズに家具を選べます。

差尺を計算する際はテーブルの使用目的によって、計算式を使い分けるのがおすすめです。一般的に食事を行うダイニングテーブルなどに適した差尺は、「座高÷3」で求められると言われています。ちなみに座高は、身長×0.55でおおよその計算が可能です。


パソコン作業などのデスクワークを行う場合は、上記よりも差尺が狭い方が快適になるはずです。一般的には「座高÷3-2cm」で計算するのが良いとされています。
例えば身長170cmの場合では座高が93.5cm(170×0.55)となるため、「座高÷3-2cm」の計算式に当てはめると、約29cmが適切な差尺となります。


なお一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)では、オフィスの適切な差尺の計算方法を「身長×1/6(0.17)」と表しています。この計算方法では、身長170cmの方なら差尺は28,3cm、180cmの方なら30cmが適切ということになります。
一般社団法人日本オフィス家具協会JOIFA「安心・安全なイスの選び方」

正しい差尺の計測方法

自分にとって適切な差尺の目安がわかったら、テーブル・椅子の差尺を計測しましょう。差尺を測る際は椅子の座面にメジャーを置いて、テーブル天板までの高さを測ります。
この長さが差尺なので、適切な数値の範囲に収まっているか確認してください。


カタログなど実際に測れない場合は、テーブルの高さから、椅子の座面の高さを引きましょう。
ちなみにメジャーがない場合は「座ってテーブルに手を置いた際、ヒジが直角か」確認してください。ヒジがほぼ直角なら、適切な差尺の範囲内に収まっているはずです。
もし差尺が適切な数値の範囲を大きく超える場合は、あなたに合っていないので選び直しましょう。

差尺を調整する具体的方法

もし差尺が自分に合っていない場合は、テーブルか椅子の高さを調整しましょう。調整する方法は大きく2つあるので、それぞれ解説します。

家具の脚を長くする

既に購入されている家具の場合は、脚を長くして差尺を調整しましょう。例えばホームセンターなどで市販されているフェルトを、木工用ボンドなどで脚の裏側に貼り付ければ簡単に脚の長さを調整できます。
他にも、脚を継ぎ足すためのグッズも販売されています。

家具の脚をカットしてもらう

購入する際に差尺が気になる場合は、購入店で家具の脚をカットしてもらう方法もあります。家具や販売店によっては、カットして脚の長さを調整できる場合もあるので、確認してみましょう。

カット可能なら「デザインは好きだけど体型に合わない」と、気に入った商品を諦めずに済みます。

差尺を基準にテーブル・椅子を選ぶポイント

テーブルや椅子を選ぶ際は、何となく座り心地の良いものを選ぶのではなく、差尺を目安にして選ぶと理想的なものと巡り合えるでしょう。
ほんの数cmの違いでも、座り心地は大きく変わります。


差尺は平均的な目安がありますが、人の体型は千差万別。計算で求めた理想の差尺はあくまで目安にし、実際に座ってテーブルや椅子を選んでみてください。

コラムに関連したおすすめ商品

最終更新
2026.03.03

取扱家具一覧