COLUMNコラム

高齢者も便利に使える介護用テーブルと介護用いすの選び方を紹介

加齢により体が思うように動かせない高齢者や要介護者が使うテーブルは、通常のテーブル選びとは異なるポイントをチェックする必要があります。そこで今回は、高齢者や要介護者が便利で安全に使用できる介護用テーブルと介護用いすの選び方をご紹介します。

介護用テーブルの選び方

介護施設で使用されるテーブルは、施設側で用意されていることも多いですが、個室に入居する場合は入居者が使いやすいものを居室へ持ち込むこともあります。自宅で使っていたテーブルを持ち込んでもいいですし、新たに介護に便利なテーブルを購入して持ち込むケースもあるでしょう。

やや低めの高さのテーブルを選ぶ

では、介護を必要とする高齢者が使うテーブルはどのように選べばいいのでしょうか。その選び方は、一般的なテーブルの選び方とは若干異なります。加齢により体力や衰えた高齢者や、思うように体を動かせない要介護者が使うテーブルは、一般的なテーブルよりやや低めの高さを選びましょう。目安は、使う人が立った状態でおへその部分あたりの高さ、55~65cm程度です。

高さ調整可能な机もおすすめ

車椅子を利用される方が使うテーブルを選ぶ場合は特に、高さに注意を払う必要があります。一般的な高さのテーブルは側面が車椅子に当たる可能性があるため、高さ調整可能なテーブルがあると、車椅子に座った状態で最適な高さでテーブルを使えるでしょう。

安定性の高いテーブルが安心

介護用のテーブルは、形状にも気を配りたいところです。高齢者や要介護者は、転倒した際にテーブルの角にぶつかったり、立ち上がった際にバランスを崩して倒れてしまったりすることがあります。このようなケースでテーブルの角にぶつけてしまうと、ケガの原因になってしまいます。そのため、ケガ予防のためにも高齢者用・介護用テーブルは角が丸く加工されているものが最適です。また、高齢者はテーブルを支えにして立ち上がることが多いことから、脚の強度がしっかりとした安定性の高いテーブルを選ぶのもポイントです。
近年は、感染症対策として抗菌効果が期待できる塗装を施したテーブルもあります。清潔にテーブルを使いたい方、感染症対策を万全にしたい方は、このような特殊塗装を施したテーブルを選んでみましょう。

介護用いすの選び方

介護用いすは、立ったり座ったりする動作がしづらくなる高齢者をサポートするための大切な家具です。体に合わない椅子は負担が増える原因となるため、まずは座る人の体格に合ったサイズのいすを選びましょう。小柄な方が座るいすは、小さめの幅や座面を選ぶと座りやすくなります。

座面の高さで選ぶ

いすは、座面の高さもチェックポイントです。膝から足首までの下腿長より1cm低い高さが、人間工学的にベストないすの高さといわれます。介護施設で使用するいすは、38cm程度の高さが適しているといわれますが、身長に合わない場合はクッションなどを活用して、座ったときに足の裏が床にしっかりと着く高さに調整しましょう。介護用いすには、座面の高さを調整できるタイプもあるので、使用する人の高さに合うかどうか不安な場合は、高さ調整機能がある介護用のいすを選ぶのが無難です。

機能で選ぶ

介護用いすの機能には、その他にも背もたれの角度を調整できるリクライニング機能や、椅子から立つ際の動作をサポートしてくれる立ち上がり補助機能などが搭載されているタイプもあります。折りたたみ機能があれば、使わないときにコンパクトに収納しておけるので便利なので、これらの機能の有無も、介護用いすを選ぶときに確認しましょう。

クッション性で選ぶ

座面の素材や使用感も、快適に座るための重要なポイントです。座面が硬いと長時間座った状態でお尻や腰に痛みを感じることがあり、逆に柔らかすぎると座ったときに沈み込みが大きく、立ち上がりにくくなってしまいます。硬すぎず柔らかすぎない、適度なクッション性がある座面を選びましょう。
ここまでご紹介した介護用いすの選び方は主にリビングやダイニングで使うためのものですが、介護用いすには他に、入浴時に使うお風呂用介護いすもあります。浴室内で座位姿勢を保てるなら背もたれ・肘掛けなしでも問題なく使えますが、座位姿勢を保てない場合は背もたれと肘掛けが付いたタイプなど、使用者の体の状態に合わせたいすを選ぶことが大事です。

高齢者・介護用家具に適した素材とは

一般的に、家具の素材には木材が使用されています。テーブルやいすなどの介護用家具も同様に木材を使用したテーブルもありますが、木目調のテーブルであっても実際に無垢材を使用していることはほとんどありません。多くの場合は「MDF天板」と呼ばれる繊維状にした木材を固めた素材や木材を貼り合わせたものを加工して使用しています。
介護用テーブルには、オフィス用デスクと同じスチール素材を使用したタイプもみられます。木材を使用するとメンテナンスが必要で価格も高くなりがちですが、スチールはお手入れがしやすく、耐久性も高いので介護用家具に適した素材といえるでしょう。
オフィス用のスチール製テーブルは無機質なデザインが多いものですが、スチール製の介護用テーブルは木目調の塗装やシールを施していることが多く、温かみのあるデザインに仕上げています。

まとめ

高齢者が使う介護用テーブルやいすを選ぶ方法は、通常の家具の選び方とは異なります。体の状態や動く箇所などに合わせるのはもちろん、安全性も考慮した形状を選ぶ必要があります。今回ご紹介したポイントを参考に、最適な家具を選びましょう。

最終更新
2022.06.03

三原 悟出雲工場 工場長

出雲市湖陵町出身。18歳の時に株式会社キノシタ出雲工場に入社。あらゆる技術を習得し、現在、工場長を務める。近年、出雲市内の企業と共同でIZUCOブランドの家具を立ち上げプロモーション等を開始。平成30年からIZUCOブランド製造を行い、市場の拡大を図る。