BAOBAB LAND K216/K217 キッズチェア デザインストーリー|子どもの感受性まで育む完全木製スタッキングチェア
子どもたちが健やかに成長するためには、触れるものすべてが心地よく、安心できるものであってほしい。そんな想いから生まれたのが、BAOBAB LANDの新作チェア「K216」と「K217」です。
この椅子は、保育園やキッズスペースといった日常的に子どもたちが集う空間での使用を想定し、機能性とデザイン性を兼ね備えたスタッキングチェアとして誕生しました。
KINOSHITAのキッズ家具ブランド「BAOBAB LAND」では、「子どもの成長に寄り添う家具」をコンセプトに、安心・安全でありながらも、子どもたちの感性を育む素敵でかわいいデザインの家具を多数展開しています。
BAOBAB LANDのラインナップに新たに加わった「K216」と「K217」が生まれた背景や、デザインに込めた想いについて、デザイナーの佐藤さんに語っていただきました。
心も体も感受性も、健やかに育てるために家具にできること
前身であるキッズファニチャーブランド「Baobab」は2023年8月より「BAOBAB LAND」へとリブランディングされました。
このリニューアルされたブランドでは、未来を担う子どもたちがワイワイと楽しみながら笑顔で成長していく素敵な“場所”を提供したいという想いがコンセプトとなっています。
それでBAOBAB LANDではそのような場所にふさわしい遊び心や優しさを中心に据えつつ、たくさんの子どもたちが長く使い続けても安心と安全を保てる強度・クオリティーを兼ね備えた家具をラインナップしています。
今回新たにデザインした木製の椅子「K216」と「K217」もそのような想いが込められているんです。
K216とK217は子どもたちの心身の成長に大きく関わる幼稚園・保育園・こども園などで幅広く使っていただける椅子としてデザインしました。
家具は子どもの成長にどんなふうに関われるのか、その問いの一つの答えとして今回は自然素材である国産材を選びました。K216にはクリ材、K217にはヤマザクラ材を使用しています。
言葉を使って考えたりコミュニケーションしたりする能力が未完成な子どもたちの脳には、大人の脳よりも五感からの刺激が強く影響すると言われています。
たとえば、おもちゃなどの形で直接肌に触れる天然の木は赤ちゃんや子どもの集中力や感受性に良い影響を与えると考えられています。また天然木は人と自然を大切にする大人へと成長していくきっかけにもなり得るかもしれません。このような考えは「木育」や「ウッドスタート」として知られており、林野庁や環境庁のサポートを受けて全国に広がっています。
そのように、木の家具が持つ感触や香り、そして見た目のやさしさが、子どもたちが秘めた無限の可能性に寄り添うものになればという願いをこめてK216とK217をデザインしました。
最近のトレンドとしては、自然・地域との共生を重視したデザインや空間づくりをテーマとした幼稚園や保育園が増えてきているように感じます。そのような流れともつながりながら、K216・K217は広く愛用していただけるものと期待しています。
「子どもにとっての安全・安心」な家具のためのこだわり
魅力ある木材はたくさんありますが、今回のデザインでは同じフォルム・寸法で、クリ材を使用した物を「K216」、ヤマザクラ材を使用した物を「K217」としてリリースしました。
K216に使用したクリ材は、国産材の中でも固くて頑丈な木材です(強度の指標となる気乾比重は約0.55)。子どもたちのための家具として十分な強度なので、安心して使用することができます。また、外観としては直線的で精密な印象を持つ木目が特徴です。この木目は時間と共により明確になり、風合いが増していくので、経年変化も楽しめる木材となっています。
K217ではヤマザクラ材を採用しています。こちらも気乾比重約0.6とクリ材と同様に固くて頑丈で、さらに適度な弾力もあるので昔から家具材として愛用されてきました。見た目には赤と茶色がゆるやかに混ざり合った木目が、落ち着きと気品を感じさる素材です。
このような樹種の違いは大人にはわかりにくく思えても、K216やK217を並べて使用すると、感受性豊かな子どもたちには樹種の香りや色や模様の違いを楽しんでもらえるかもしれませんね。
K216とK217の塗装には天然植物油を主成分とした「オリオ2」を採用しました。
オイル仕上げのナチュラルな質感はそのままにウレタン樹脂で造膜するので、長期間に渡り汚れや水分から木材を保護することのできる優れた塗料です。食品衛生法に適合した塗料でもあるので、小さな子どもたちが使用する上でも安心・安全です。
スタッキングチェアとしての機能性と強度へのこだわり
先述の通りK216、K217には十分な強度を持つ木材を選んでいますが、強度のためにはさらに座面下の「貫(ぬき)」と呼ばれる補強パーツを最大限太くするという工夫もしています。
子どもの好奇心は無限大で、ときに私たち大人の想像をはるかに超えた使い方や遊び方をすることがあります。そんな好奇心旺盛な子どもたちにもどんどん遠慮なく使ってもらえるように配慮してあるんです。
またK216、K217の特徴の一つであるスタッキング機能も強度設計に関係しています。スタッキングした状態から椅子が落ちてしまうということも想定し、ある程度の高さから落ちても問題ないような頑丈さ設計しているんです。
子ども用の椅子にもスタッキング機能があると大人数が使用する、多目的なスペースの配置・収納に柔軟に対応できるようになります。この機能は施設のユーティリティ性や運営効率の向上にもお役立ていただけるかもしれません。
たとえば、教室やホール、食事スペースなどでは特にK216、K217の有用性を感じていただけるものと思います。さらにテーブルには脚を取り外してコンパクトに収納できるキッズテーブル「K315」と組み合わせれば、より便利にお使いいただけるかもしれません。
どんな状況にも耐えられる安全性の確保と好奇心・想像性を刺激するデザインの両立は簡単ではありませんが、このK216、K217という形で実現できたことに達成感を感じています。
<メルマガ会員限定でおトクな情報発信中!>
①新商品がいち早く知れる!
展示会の先行申込みなど、メルマガ会員様だけにいち早く新商品情報をお届けします。
②売れ筋の商品がわかる!
カフェやオフィス、商業施設などによく採用いただく商品をランキングでご紹介しています。
③在庫状況がわかる!
在庫状況を定期的に配信しています。「今知りたい!」在庫数をタイムリーにチェックできます。
- 最終更新
- 2025.01.23