サペリ材とは?特徴や家具に使用する魅力を解説
家具に使用される木材には誰もが知っている有名なものもあれば、サペリ材のようにあまり聞き馴染みがない木まで多くの種類があります。
とはいえサペリ材は優秀な木材で、高級感ある美しい色と木目から人気の素材。聞いたことがない木材だからといって、候補から外すのはもったいないといえます。
また世界三大銘木の一つであるマホガニーと、酷似しているのも特徴。家具材からアコースティックギターやウクレレなどの楽器、建築材と広く活用されています。
「サペリ材とは?どういった木材?」という方に向けて、サペリ材の特徴や家具として使用する上での魅力を解説します。家具の素材にこだわりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
サペリ材とは?
サペリ材とは、センダン科エンタンドロフラグマ属の落葉広葉樹から取れる木材のこと。別名サペリマホガニー、ゴールドコーストシダーなどとも呼ばれます。
西アフリカ・中央アフリカ・ガーナ・ナイジェリアなど、赤道付近のアフリカ諸国が産地です。
大きく育つ樹木として知られ、中には15~20階建の建築物に相当する樹高40〜60mにまで育つ場合もあります。
家具はもちろん床材などの建築材から、アコースティックギターやウクレレなど、楽器の材料としても使われています。
サペリ材の特徴
サペリ材の特徴は何といっても、美しい色と杢(もく)です。
辺材は淡い黄白色をしており、心材は桃色。時間経過で赤褐色へと変化する木材で、高級感ある美しい色をしています。
また杢と呼ばれる模様が出るのも特徴で、特にリボン杢というストライプ状の模様が代表的です。
この色と杢が世界三大銘木に数えられる「マホガニー」と酷似しているため、サペリ材はマホガニーの代替品として知られています。
マホガニーもサペリ材と同じく家具や建材、ギターやバイオリンなどの楽器に使用されている木材です。
深みのある色と光沢が美しい木材ですが、高い人気により数が少なくなっており、現在では乱伐や違法伐採を防ぐためワシントン条約で天然木の取引は制限されており、入手困難な木材です。
このように大変希少で、入手困難なマホガニー。サペリ材は原産地こそ違うものの、同じセンダン科ということもあり、よく似ているため「サペリマホガニー」とも呼ばれ代替品として重宝されています。
サペリ材の加工性・耐久性は?家具としての実用性
サペリ材は装飾性だけでなく、家具材としての実用性にも優れています。比較的硬く、衝撃や摩耗に強いため、ダイニングテーブルやデスクなど日常的に使用される家具にも適しています。
適切に乾燥されたサペリ材は反りや狂いが出にくく、長期間安定した状態を保ちやすい点も特徴です。
加工性については、硬さがある分、切削や削り出しには一定の技術が求められますが、仕上げ後の表面は滑らかで、塗装やオイル仕上げとの相性も良好です。
特に透明感のある塗装を施すことで、リボン杢の立体感が際立ち、高級感のある仕上がりになります。
見た目と耐久性を両立できる点が、サペリ材が家具用木材として評価されている理由です。
サペリ材とマホガニーの違い(外観・性質・価格)
サペリ材はマホガニーの代替材として扱われることが多い一方で、両者にはいくつか明確な違いがあります。外観面では、サペリ材はリボン杢と呼ばれる縞模様が強く現れやすく、光の当たり方によって表情が変わる華やかさが特徴です。マホガニーは比較的均一で落ち着いた木目が多く、上品で控えめな印象を与えます。
性質面では、サペリ材はマホガニーよりもやや硬く、密度が高い傾向があります。そのため耐久性に優れ、家具として日常使いしやすい一方、加工時には技術や乾燥管理が重要になります。
価格については、ワシントン条約の影響で流通量が限られているマホガニーに比べ、サペリ材は安定供給されており、比較的現実的な価格帯で選べる点が大きな違いです。
アコースティックギターやウクレレの材料としても愛される
高級感ある見た目から家具材や建材として人気のマホガニーですが、アコースティックギターやウクレレなど、楽器の材料としても人気の高い木材です。
とはいえマホガニーは現在入手困難で、マホガニーが使用された楽器は高騰傾向にあるため、楽器の分野でもサペリ材が代替品として注目されています。
外見だけではなく、楽器に加工した際に放つ音色もマホガニーに酷似しており、名だたる楽器メーカーが使用しています。
さまざまな面から、サペリ材は最高級木材であるマホガニーに酷似した木材です。
サペリ材が使われる代表的な家具・用途
サペリ材はその美しい外観と安定した強度から、さまざまな家具や内装に使用されています。
代表的なものとしては、ダイニングテーブルやローテーブル、デスク、テレビボード、キャビネットなど、天板や前板の表情が重視される家具が挙げられます。
広い面積で使用することで、リボン杢や赤褐色の深みをより強く感じることができます。
また、造作家具や壁面パネル、ドアなどの内装材として採用されるケースもあり、空間全体に重厚感と統一感を与えます。
楽器材として使われてきた実績があることからも分かるように、素材としての信頼性が高く、見た目と実用性の両方を重視する家具に適した木材です。
サペリ材が家具に使用される3つの魅力
今では入手困難な希少価値の高いマホガニーに酷似していることで、珍重されるサペリ材。家具に使用するのに適した魅力が、大きく3つあります。それぞれ紹介するので、家具選びの参考にしてみてください。
マホガニーに似た高級感ある色
最高級木材であるマホガニーに似た、高級感ある色が大きな魅力です。
マホガニーは辺材と心材の色がハッキリと分かれており、辺材は黄色白・心材は淡赤色~暗赤褐色になっている木材です。
サペリ材も同じく辺材と心材の色が異なり、辺材は淡い黄白色で心材は桃色となっています。
マホガニーとサペリ材は瓜二つなので、希少価値の高いマホガニーに憧れる方は、比較的入手しやすいサペリ材を使用した家具がおすすめです。
深い赤褐色へとなる経年変化
深い赤褐色へとなる経年変化も、サペリ材の大きな魅力の一つです。
経年変化とは日光や空気酸化などで起こる化学反応によって、時間経過とともに色味が変化していくこと。程度の差はあれ多くの樹木で発生する現象で、サペリ材の場合は深い赤褐色へと変わっていきます。
この経年変化による色調の移り変わりもマホガニーとよく似ており、購入当初はもちろん使い込んでいってもマホガニーのような美しい色合いを楽しめる木材です。
使えば使うほど色が増していくので、愛着を持って使用できるでしょう。長く使い続ける家具を購入しようとしているのであれば、経年変化は長年の楽しみになりおすすめです。
さまざまな表情を見せる杢(もく)
高級感ある色や経年変化と並んで、さまざまな表情を見せる杢も魅力です。
杢とは木材に現れる模様のこと。木の繊維の配列によって生まれるため、同じものは他にありません。木材の個性とも呼べるもので、オンリーワンの模様を楽しめます。
サペリ材には多様な杢が現れ、例えば「リボン杢」「縮み杢」「泡杢」が挙げられます。
リボン杢は代表的なもので、ストライプ状の濃淡がハッキリした模様のこと。照明や自然光が当たると、キラキラと美しく輝きます。リボン杢はマホガニーにも出るため、色・経年変化と同じくマホガニーの代替品とされる理由です。
またストライプ模様は空間に奥行きを出す効果があるので、実際より部屋を広く見せてくれます。
縮み杢は木目が波状に縮んでシワが寄ったような模様で、繊維方向の木目と垂直に交わるように現れます。バイオリンのボディー背面に、よく使用される杢です。
泡杢はその名のとおり水玉模様のような、円形の模様が散らばって現れます。
杢は唯一無二の模様で、その木材でしか味わえません。世界にただ一つの家具となるので、愛着をもって使用できるでしょう。
サペリ材が高級家具に選ばれる理由
サペリ材は色・経年変化・杢といった外見的特徴が、最高級木材であるマホガニーに酷似しています。
リボン杢をはじめとした杢は、唯一無二の個性。家具に愛着が湧くでしょう。
マホガニーによく似たサペリ材は、高級感ある上品な家具を探している方におすすめです。
- 最終更新
- 2026.02.16