COLUMNコラム

チェリー材の特徴は?家具に使うメリット・デメリットを解説

数ある木材の中でも人気が高いチェリー材。北米が主な産地の木材で、正確には「アメリカンブラックチェリー」と呼ばれます。
さくらんぼより大きな実をつけるブラックチェリーの木は、家具はもちろん建材や燻製など、さまざまな目的で活用されてきました。
「経年変化を楽しめる」「滑らかな肌触り」「唯一無二のキャラクターマーク」などが特徴で、家具に使用すると美しくインテリアがおしゃれになります。
とはいえ「木材の違いがわからない」方は多いはず。チェリー材の特徴から、家具に使用するメリット・デメリットを解説します。ぜひ家具選びの参考にしてみてください。

チェリー材とは?

チェリー材はバラ科サクラ属の広葉樹で、別名アメリカンブラックチェリーやワイルドチェリーなどと呼ばれる樹木から取れます。
その名のとおり北米産が有名で、他にもベネズエラ、ボリビアなど温暖な地域に幅広く分布しています。
世界三大銘木と称される「ウォールナット」「マホガニー」「チーク」のような、高級感ある美しい色合いと木目が愛されてきた木材です。
また高級木材の中では比較的リーズナブルな部類のため、最高級木材に比べれば安価に使用できます。
家具やフローリング材、燻製に使用するスモークウッドなどに適しており、幅広いジャンルで活用されています。

チェリー材の特徴

チェリー材の大きな特徴として、劇的な経年変化が挙げられます。
多くの木材は大なり小なり経年で色味が変化しますが、チェリー材は顕著かつ素早いことで知られます。早ければ数週間で変化が起こり、1年でハッキリと分かるほど変化する木材です。
時間経過で深い飴色へ変化していくので、移り変わる色合いを楽しめます。
またキャラクターマークと呼ばれる、木ごとに違う独特な模様も大きな特徴です。
ライフアップフロア「無垢フローリング【ブラックチェリーフローリング】」https://lifeup-floor.com/column/30/ (参照:2022-4-13)

チェリー材を家具に使用する3つのメリット

チェリー材を家具に使用するメリットは、大きく3つ挙げられます。それぞれ解説します。
ソリウッドプロダクツ「ブラックチェリー材の最大の特徴は」https://www.soliwood.com/blog/post_1042/ (参照:2022-4-13)

ダイナミックかつスピーディーな経年変化

チェリー材は大きく経年変化するのが特徴で、使い込むほどに美しい色合いへ変化していきます。
チェリー材は初め淡いピンク色をしていますが、しばらく経つと段々と濃くなり飴色がかってきます。
色味の変化を楽しむのが無垢材の醍醐味の一つなので、経年による変化を楽しみたい方にぴったりな木材です。
また経年変化の早さも特徴。例えばスギやヒノキなどであれば、5年ほどで色味が濃くなります。
対してチェリー材は半年から1年で変化が分かるので、短期間のうちに経年変化を楽しめます。
深みある飴色の家具が好きな方や、経年変化を楽しみたい方には大きなメリットです。

木の個性が宿るキャラクターマーク

木材の個性であるキャラクターマークが出やすく、唯一無二の家具として愛着が湧きます。
チェリー材に現れるキャラクターマークは2種類です。
一つは「ガムポケット」。樹脂が木目に詰まってできるもので、黒く筋状もしくは斑点模様となる部分のことです。ベタついたり、凸凹したりしないので使用上問題はありません。
もうひとつは「リップルマーク」。さざ波紋とも呼ばれ、さざ波のような穏やかなうねり模様のことです。見る位置や角度によって色の濃淡が変化したり、立体的に見えたりするため、豊かな表情を見せてくれます。
個性的なキャラクターマークが、世界に一つの家具にしてくれます。

すべすべとした滑らかな手触り

つい触りたくなるような、すべすべとした滑らかな手触りをしています。
木の手触りは種類によって異なり、水分の通り道である導管の配列によって左右されます。
チェリー材の導管はまばらな配列なので、木の表面に凹凸が少なく滑らかです。例えば毎日の食事で触れるダイニングテーブルに使用すれば、すべすべの手触りが快適な食卓になるでしょう。
日々の癒しになるような滑らかな触り心地が得られるのも、チェリー材を家具に使用するメリットです。

チェリー材を家具に使用する2つのデメリット

経年変化やキャラクターマークなど、さまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。どちらも知った上で、検討してみてください。

日光の当たり具合で経年変化に差が出る

チェリー材は経年変化が激しいため、日光の当たり具合で色に差が出やすいのがデメリットです。
紫外線の影響で経年変化は起こるため、日光がよく当たる部分ほど色味が濃くなっていきます。
反対に日光がほとんど当たらなければ、色味の変化も緩やかです。
チェリー材の経年変化の幅は大きいため、日光の当たり具合の差で同じ家具でも大きな差が出る可能性が考えられます。
例えば家具の上に物を置いていると、その部分だけ色味が薄いまま残ってしまうかもしれません。
チェリー材の家具を使用する際は、日光の当たり具合を踏まえて置き場所や使用方法を考える必要があります。
もし差が出てしまった場合は、変化していない部分に日光を当てれば、変化している部分と馴染んでいきます。

比較的高級なため価格が高い

比較的高級なため、チェリー材を使用するとコストが高くなりがちです。
最高級木材であるチーク材などに比べれば安価ですが、高級木材の一つには違いないため、低価格で済ませたい場合には不向きです。
ちなみに古くから高級家具材として需要があるため、比較的供給が安定しており、価格変動は少なくなっています。
価格を抑えたい場合は、突板のように表面だけ使用したものなど、チェリー材の使用量を少なくした家具がおすすめです。

チェリー材の家具は唯一無二の愛用品になる

チェリー材の大きな特徴は、劇的な経年変化とキャラクターマークです。
経年変化により深い飴色になれば、高級感漂う美しさが味わえます。キャラクターマークはその木だけの特徴なので、使うほどに愛着が増していくでしょう。
また滑らかな肌触りも特徴なので、日々の癒しになります。
長く愛用する家具を探しているのであれば、チェリー材がおすすめです。

最終更新
2022.05.09

三原 悟出雲工場 工場長

出雲市湖陵町出身。18歳の時に株式会社キノシタ出雲工場に入社。あらゆる技術を習得し、現在、工場長を務める。近年、出雲市内の企業と共同でIZUCOブランドの家具を立ち上げプロモーション等を開始。平成30年からIZUCOブランド製造を行い、市場の拡大を図る。