
カフェやレストランにおいてカウンター席は特別な魅力のあるスペースのひとつです。
カウンターの高さやインテリアの雰囲気、またお店の目的などにあったカウンター用の椅子を探すのは少し難しさを感じるかもしれません。
カウンター用の椅子選びに迷ったら、まずはカウンター用椅子の選び方のコツを確認しておきましょう。
さらに、おしゃれなインテリアの実例写真を見れば、カウンター用の椅子選びは楽しくなります。
この記事では、
- カウンター用の椅子の賢い選び方
- カウンター席のレイアウトの適切な間隔
- カウンター用の椅子のおしゃれなイメージ付き導入事例
をご紹介します。
カウンターにマッチする椅子の選び方|寸法・座り心地・機能性に注目しよう
カウンター用の椅子選びでは考えなければいけない要素が多く、椅子の選択肢も多くあります。
下記の3つのポイントを抑えておけば、お店のカウンターにぴったりマッチする素敵な椅子を見つけることができます。
ポイント①:カウンターの高さ寸法との差尺で選ぶ
カウンター高さに合う、椅子の座面高さは下記の通りです。
- ローカウンター(高さ約70cm)なら、椅子の座面高さは40〜45cm程度
- ミドルカウンター(高さ約90cm)なら、椅子の座面高さは60〜65cm程度
- ハイカウンター(高さ約100cm)なら、椅子の座面高さは70〜75cm程度
カウンター用の椅子を検討するとき、まずは座面高さに注目しましょう。
カウンターやテーブルと椅子の座面高さの差を「差尺」といいます。カウンター用の椅子は、カウンター高さ寸法との差尺が25〜30cm程度となるようにすると、カウンター席で快適に飲食できます。
この差尺を覚えておけば、カウンター用の椅子を選びやすくなります。
身長・利用者層に合わせたカウンターチェア高さの決め方
カウンターと椅子の差尺だけでなく、実際に座る人の体格や年齢層まで踏まえて高さを検討することが重要です。
一般的な差尺の目安は25〜30cmですが、それだけで最適とは限りません。
例えば、身長が高い利用者が多い店舗ではやや高め、女性や高齢者が中心となる場合はやや低めに設定することで、足の安定感や姿勢の安定性が向上します。
常連客が多い業態であれば、想定ターゲットの平均身長を基準に検討すると精度が高まります。
最終的には、サンプルチェアで実際に着座確認を行いましょう。
- 足が自然にフットレストに乗るか
- 太もも裏に圧迫感が出ていないか
この2点を中心に確認することで、数値だけでは分からない違和感を防ぐことができます。
寸法上の適合と身体感覚の両方から判断することが、満足度の高いカウンター席づくりにつながります。
ポイント②:座面のクッション性で選ぶ
カウンター用椅子にどの程度のクッション性が必要かは下記の要素を検討します。
- お客さまの滞在時間を短く設定するなら、椅子のクッション性はなくても問題なし
- お客さま一人ひとりにゆっくり過ごしてほしければ十分なクッション性が必要
カウンター用の椅子の座面のクッション性は、とにかく座り心地が良ければいい、というわけではありません。
- カウンター席に座るお客さまにどのように過ごしてほしいか
- 予想される客単価から計算すると、店の回転率はどのくらいが望ましいか
などの要素を元に、適切な座り心地の椅子を検討します。
お客さまの多くが長居しないタイプの店であればクッション性がない椅子でもさほど苦になりません。逆にお客さまにゆっくりとくつろいで欲しいならば、十分なクッション性のある椅子を選ぶ様にしましょう。
ポイント③:背もたれ・肘掛け・足置きなどの機能で選ぶ
背もたれ・肘掛け・足置きの有無は、利用者層と滞在時間を基準に考えます。
■ 背もたれ
背もたれは着席している時の姿勢を安定させる役割を持ちます。
背もたれがない椅子は見た目がすっきりしており、短時間利用には適しています。ただし、長時間の着席では姿勢が不安定になりやすく、高齢者や子どもには不向きです。
■ 肘掛け
肘掛けがあるとサイズはやや大きくなりますが、着席時の体の安定感に加えて、座る・立つという動作をサポートします。高齢者の利用が想定される場合は特に有効です。
■ 足置き(フットレスト)
座面が高く足が床につかない場合、足置きは必須です。支えがないと姿勢が不安定になり、足の血行不良・むくみの原因となり長時間の着席で疲労を感じやすくなります。
デザイン性だけで判断せず、「誰が・どのくらいの時間座るのか」を具体的に想定して機能を選ぶことが重要です。
高さ調整機能付きカウンターチェアのメリットと選び方
カウンターチェアには、ガス圧昇降式などの高さ調整機能付きタイプがあります。固定式とは選定基準が異なるため、ポイントを整理しておきましょう。
■ 高さ調整機能付きのメリット
高さを細かく変えられるため、利用者の体格差に柔軟に対応できます。
特に以下のような環境では有効です。
- 不特定多数が利用する店舗
- 昼夜で客層が変わる業態
- 家庭内で複数人が共用する場合
固定高さのチェアよりも、幅広い利用シーンに適応できる点が特長です。
■ 導入前に確認すべき注意点
可動部がある分、構造は複雑になります。そのため、次の点を事前に確認することが重要です。
- 昇降回数に関する耐久性
- ベース部分の安定性
- 着座時や立ち上がり時のぐらつき
業務用として導入する場合は、実際に荷重をかけた状態で安定感を確認し、長期使用に耐えられる仕様かを見極める必要があります。
高さ調整機能は利便性の高い選択肢ですが、使用頻度や設置環境に適しているかどうかを総合的に判断して選定することが重要です。
家庭用と店舗用で異なるカウンターチェアの選定基準
カウンターチェアは、家庭用と店舗用で求められる条件が大きく異なります。
家庭用ではデザイン性や空間との調和が重視される傾向がありますが、店舗用では耐久性や清掃のしやすさ、安全性が優先されます。
例えば飲食店では、頻繁な立ち座りに耐えられる強度や、張地が汚れにくい素材であることが重要になります。
また、店舗では椅子同士の統一感や在庫補充のしやすさも選定基準となります。
導入後の使用頻度や利用人数を具体的に想定し、用途に適した仕様を選ぶことで、長期的なコストと満足度の両立が図れます。
カウンター席のレイアウト基準|1席あたりの幅と動線の考え方
日本の成人男性の肩幅は約45cmで、JR山手線のベンチシートの寸法も一人当たり45〜46cmになるように設計されています。
幅45cm程度は、男性がやっとひとり腰掛かけられる程度のスペースとなります。飲食店のカウンター席では用途に応じてもう少し広いスペースを確保しなければなりません。
カウンター席の間隔・レイアウトを決めるには下記の様な要素を検討しましょう。
回転率を重視するなら間隔は狭め(50cm)でもOK
回転率を上げたい店や、そもそものフロア面積が狭小な店の場合はカウンター席を50cm間隔でレイアウトできます。
カウンター席の間隔が50cm程度は少し狭めのスペースとなります。
海外のような雰囲気のパブや、街のコーヒースタンドのような店であれば、50cmでも通用するでしょう。
くつろげる空間を目指すなら広めの間隔(60cm以上)がベスト
くつろげる空間を目指すバーやレストランの場合、カウンター席の間隔は60cm以上とするのが望ましいでしょう。
60cm以上の間隔があれば、カウンター席でも隣があまり気になりません。少し長めの滞在でもくつろいで過ごすことができます。
高さ別に見るカウンターチェア導入事例10選
飲食店のカウンターの高さは、大きく分けると下記の3種類があります。
- ローカウンター(高さ約70cm)
- ミドルカウンター(高さ約90cm)
- ハイカウンター(高さ約100cm)
それぞれの高さに合うカウンター用の椅子のラインナップを下記に画像付きでご紹介します。
ローカウンター(高さ寸法70cm前後)におすすめのカウンター用の椅子4選
ローカウンターの高さはおよそ70cmで、通常のダイニングテーブルと同じくらいの高さです。大衆向けの食堂やラーメン店などに配置されることの多いカウンターです。
ローカウンターに配置するなら、次の様な椅子がおすすめです。
C224S-CS|ユニークなデザインを選べる“座ぐり加工”スツール

こちらはシューメーカータイプと呼ばれるスツールです。靴職人が作業用に使用していた椅子がデザインのルーツと言われています。
「座ぐり」加工とよばれる、体のラインに合わせた凹凸で、シンプルながら長時間座っていても疲れにくいデザインとなっています。
京都初のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とコラボした座面はデザインがユニークなだけでなく、強度も十分なファブリックを採用しています。
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C250S|丸みを帯びたキュートなフォルムのスツール

C250Sの座面は四角形を基本としながら、角を落とし丸みを帯びた可愛らしいフォルムが特徴です。
幅広い年齢層が楽しく過ごすカウンター席にぴったりな、ポップな親しみやすいデザインとなっています。
座面の木枠がクッションより外側に突き出した独特のデザインは、クッション生地の擦り切れを防止する効果もあります。長期間ご愛用いただける製品です。
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C322BS|シャープさが際立つシンプルな椅子

極細のスチールパイプの質感を活かした、シンプルでシャープな印象を与える椅子です。
都会的・先鋭的なデザインが、都市部に位置するモダンな店のインテリアによくマッチします。
素材にはリサイクルされたスチールを採用しており、見えないところで環境にも配慮された製品です。
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S024|控えめな背もたれが粋の利いた椅子

スチール製の極細の脚部と、無駄の無い直線的なフォルムが印象的なスツールです。
分厚いクッションと小ぶりな背もたれで、座った時の安定感は抜群で、長期間カウンター席に座っていても苦になりません。
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ミドルカウンター(高さ寸法90cm前後)におすすめのカウンター用の椅子2選
ミドルカウンターの高さはおよそ90cmです。ミドルカウンターは厨房側に食い込ませやすく、ややフロア面積が狭い飲食店などで採用されることがあります。
ミドルカウンターに配置するなら、次の様な椅子がおすすめです。
S085SF|シンプルで可愛いハイスツール

座るという動作に機能を集中したスツールです。
あらゆるインテリアデザインに溶け込むよう、シンプルさに徹しながらもどこか可愛さを感じるデザインとなっています。
座面の素材、張り地、脚部のカラーそれぞれに豊富なバリエーションを用意しており、自分好みの一品を選ぶことができます。
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S085SI|ビーチ材の木目とスチールの組み合わせがおしゃれなスツール

S085SIはS085SFのクッション性のある座面をビーチの集成材としたタイプのスツールです。
このスツールの木材とスチールのシンプルな組み合わせからはナチュラルでスマートな質感が感じられます。
若者がさっと立ち寄ってはまた街の中に繰り出していく、そんなアクティブな店によく合うインテリアとなります。
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ハイカウンター(高さ寸法100cm前後)におすすめのカウンター用の椅子4選
ハイカウンターの高さはおよそ100〜105cmで、バーやパブなどでよく採用される高さです。
ハイカウンターに配置するなら、次の様な椅子がおすすめです。
C206S|オーク材使用の王道デザインなカウンターチェア

椅子のスタンダードな形状を再構築した、背もたれ付きの木製ハイスツールです。
脚部・背もたれに使用された木目からは落ち着きや安心感が感じられ、年代・性別をとわずあらゆる人にとって親しみを感じるデザインになっています。
形状が同じでもナチュラルカラーでは親しみやすく、ダークカラーでは硬派性が感じられるというデザイン性の変化も興味深いポイントです。
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C211S|レッドオーク使用のネオ・クラシックなカウンターチェア

この製品で大胆に使用されているのは深く赤みがかった木肌の美しさが際立つレッドオーク。クラシカルな堂々とした佇まいが強く印象に残るカウンターチェアです。
背もたれの曲線や脚部のレリーフなどの細部のデザインから伝統へのリスペクトが感じられます。
格式や伝統を重んじるバーやカフェ、レストランなどに配置したい製品です。
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C264S|モダンに再構築されたウィンザーチェア

ウィンザーチェアとは17世紀に誕生し現代に至るまで、一種のスタンダードとなっている椅子のデザインです。
ウィンザーチェアの特徴の一つは背もたれのスポーク(格子状の部分)。
大抵のウィンザーチェアとは異なり、このC264Sではスポークが4本に抑えられ、現代のインテリアにも溶け込むシンプルモダンなデザインとなっています。
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C311S|クッション性抜群のカウンターチェア

すらりと伸びた細身のフレームと、厚みのあるクッションの対比が印象的なカウンターチェアです。
背もたれには硬質、座面には軟質モールドウレタンと、硬さのクッション材を使用することにより、長時間過ごせる上質な座り心地となっています。
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まとめ
カウンター用の椅子は、インテリアデザインとして重要なだけでなく、利用客の満足度や店の回転率などにも影響するため、慎重に選ぶ必要があります。
カウンター用の椅子を選ぶ際には、カウンターにどんな人が座り、どの様に過ごすかを具体的にイメージしてみましょう。
椅子自体のデザイン性に加えて、カウンターとの差尺やクッション性、機能性などに注目すれば多くの選択肢の中から最適なカウンターチェアを見つけることができます。