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天板とは?使用される素材の特徴や選び方のポイントを解説

天板という名称は家具のカタログなどで目にする単語ですが、具体的にどの部分かわからない方もいらっしゃるかもしれません。

家具でいえばテーブルや棚、タンスなどの最上部が天板と呼ばれます。一般的には家具に限らず「最上部の板」が天板と呼ばれるので、意外に範囲の広い単語です。

天板には木材や天然石、タイル、ステンレスなどさまざまな素材が使用され、素材によって特徴は大きく異なります。

素材の特徴や選び方のポイントを解説するので、テーブルやカウンター、キッチンなどの天板に使う素材選びの参考にしてみてください。

天板とは?最上部の板のこと

天板(てんばん)は「最上部の板もしくは足場用の鉄製の板」を指す言葉です。

例えばテーブルや棚、カウンター、キッチンなどの最上部の板が天板。熱い食べ物や重い食器を乗せるなど負荷がかかりやすく、汚れやキズが目立ちやすい箇所でもあります。

材質は多種多様で木材や天然石、タイル、ステンレスなどさまざま。使われる場所や用途に応じて、適切な素材が使用されています。

また天板は足場用の鉄製の板という意味もあるので、脚立の最上部も天板と呼ばれます。

天板に使用される素材の特徴

ひと口に天板といってもテーブルやキッチンなど使用される場面はさまざまなので、用途に合わせて多種多様な素材が使用されます。

天板に使用される主な素材とその特徴を紹介します。

木材

テーブルや棚、キッチン、カウンターなど幅広く使用され、大きく分けて一枚板タイプ・集成材タイプの2種類があります。

一枚板の天板には無垢材が使用されます。樹種によって色合いや堅さが異なり、美しい木目や色を楽しめるのが特徴です。

中には木の耳と呼ばれる「丸太の外側部分」を残したものもあり、木の表面を思わせる凸凹をデザインとして用いる場合もあります。

「耳」があるかないかで表情はがらりと変化。「両耳付き」「片耳付き」「耳無し」の3種類あり、両耳付きはダイニングテーブルに、片耳付きはカウンターに適しています。

しかし無垢材は価格が高くなりやすいのがデメリットです。

一方、木材をつなぎ合わせた集成材は比較的安価で、木の風合いを感じられます。予算が厳しい場合は集成材もおすすめです。

ステンレス

キッチンの天板によく使われる素材で、錆びにくいのが大きな特徴です。

他にも以下のような特徴があります。
熱に強い
汚れ、カビ、臭いがつきにくい
耐久性に優れる
価格が安い
熱に強く衛生的なため、プロが使うキッチンはオールステンレスが多くなっています。

価格も安いためコスパが良いものの、キズが目立ちやすいのが欠点です。

しかし表面に細かな凹凸を施したり、波打つような柄を入れたりして、キズがついても目立ちにくくする加工が一般的です。

メラミン樹脂

キッチンや家具の天板に幅広く使用されており、合板などにメラミン化粧板を接着しています。

汚れやキズに強く、耐水性にも優れます。塗装ではないので、剥がれたり水が入ったりする心配もありません。

ただし熱に弱い商品もあるので、耐熱性に関しては要確認です。

木目調をはじめ柄や色のバリエーションが豊富で、インテリアに合わせやすいのも特徴。コスト面でも選びやすくなっています。

タイル

キッチンやテーブルなどに使われ、水や熱、汚れに強いため水回りに適しています。

タイルは色や形、貼り方で独自のデザインを生み出せるのが強みで、独特の温かみがあります。

ただしタイルの目地にカビや汚れが発生しやすいので、手入れが面倒なのがデメリットです。

長く使い続けられる素材ですが、手入れのしやすさを重視するなら他の素材がおすすめです。

ガラス

テーブルに使用され、木材の上にガラスを重ねたり、ガラスのみ使用されたりします。

ガラスを天板にすると圧迫感が抑えられるので、インテリアに馴染みやすいのが特徴です。

汚れを落としやすくなっており経年変化しにくいため、長年使い続けられます。

天然石(御影石)

キッチンやカウンターなどに使用されており、天然石の中でも御影石がよく使われます。

天然石といえば大理石が有名ですが、大理石は吸水性が高く、経年により艶ボケや劣化が起きるため、水回りには御影石がおすすめです。

耐水性・耐熱性・強度に優れており、人工物には出せない質感や重厚感が人気となっています。

ただし重いため施工費・搬入費など別途費用がかかるので、高額になりやすいのが欠点です。

他にも汚れやすく変色しやすい、食器が割れやすいなどデメリットが多いので、機能性よりもデザイン性を重視する際におすすめの素材です。

人工大理石

アクリル樹脂やポリエステル樹脂を加工した大理石のように見える人工素材で、キッチンやカウンターなどに使われます。

高級感ある見た目ですが、大理石は使用されていないので、比較的安価なのが特徴です。

ポリエステル樹脂の方が安価ですが、アクリル樹脂の方が耐熱性・耐衝撃性・耐汚性・質感が優秀なため、アクリル樹脂の方が一般的です。

クォーツストーン(人造石)

キッチンやテーブルなどに使われており、水晶をメインにポリマー樹脂で生成された素材です。

天然石英が主成分なので人工大理石よりも天然素材に近く、天然石ならではの美しさや風合いが残っています。

また吸水率が低いため水や汚れがほとんど染み込まず、キズや衝撃にも強い素材です。

ただし天然素材を多く使っているため、値段は高くなっています。

天板の選び方は?注意すべき3つのポイント

テーブルやキッチンなどの天板を選ぶにあたって、注意すべきポイントが大きく3つあります。天板は見た目も大事ですが、機能性も大切なため忘れずチェックしましょう。

キズつきにくさ

毎日使うため食器を引きずったり、フライパンを置いたりした際に、キズがつきやすくなっています。

キズがあると、雑菌が入り込みやすくなるので不衛生です。キズつきにくい素材や、キズつきにくい加工が施されているものを選びましょう。

またキズが目立たない色や加工が施されている方が、見栄えが良くなるためデザイン的にもおすすめです。

掃除のしやすさ

掃除しやすいかどうかも重要なポイント。汚れがつきやすかったり、掃除しにくかったりするとメンテナンスが大変になります。

例えばステンレスやメラミンは汚れが落ちやすい素材ですが、目地が汚れやすいタイルや表面の凹凸に汚れが入りやすい人工大理石はこまめな清掃が必要です。

掃除やメンテナンスに手間がかかると面倒なので、なるべく掃除しやすい天板を選びましょう。

耐熱性があるか

熱した鍋やフライパンを置いたり、お湯をこぼしたりしても問題ない耐熱性の有無も重要です。

熱により変形・変色してしまうようでは不便でしょう。

例えばステンレスやクォーツストーン、タイル、セラミックなどは熱に強い素材。キッチンやカウンターなど耐熱性が求められる場合は、これらの素材の使用がおすすめです。

使用する箇所によって最適な天板を選ぼう

天板は主にテーブルやカウンター、キッチンなどの最上部の板を指す言葉です。

天板に使用される素材は多種多様で、木材や天然石、タイル、ステンレスなどがあり、使われる場所や用途に応じて、適切な素材が使用されています。

天板は目立つ箇所なので、色やデザインなど見た目も重要ですが、キズつきにくさや掃除しやすさ、耐熱性などの機能面も大切です。

使用する用途に合わせて、最適な天板を選んでください。

最終更新
2022.05.27

三原 悟出雲工場 工場長

出雲市湖陵町出身。18歳の時に株式会社キノシタ出雲工場に入社。あらゆる技術を習得し、現在、工場長を務める。近年、出雲市内の企業と共同でIZUCOブランドの家具を立ち上げプロモーション等を開始。平成30年からIZUCOブランド製造を行い、市場の拡大を図る。