COLUMNコラム

オーク材は種類ごとに色が違う?経年による色の変化を楽しめる木材

家具を選んでいるとオーク材やウォールナット材、パイン材など使用されている木材の種類が多く、何がどう違うのかわからず悩まれる方も多いのではないでしょうか。

木材の種類が違うと色や木目、耐久性などが大きく異なるため、見た目はもちろん機能性にも違いがあり、木材の種類を知っておくとこだわりの家具を見つけやすくなります。

中でもオーク材は同じオークでも種類が違うと色が異なるので、キチンと把握して購入しないと「イメージと違った」となるかもしれません。

オーク材の色に注目して、種類ごとの違いや塗装による差、経年による色の変化などを解説するので、ぜひ家具選びの参考にしてみてください。

オーク材の特徴

オークはブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、どんぐりがなる木として知られています。

北米やヨーロッパなどに自生しており、南の地域で育つオークほど成長が早いため、大きな木目になります。

重量感と堅さ、木目の美しさが特徴です。家具やフローリングのような建材などに用いられ、古くから重宝されています。

またホワイトオークやヨーロピアンオークは道管を塞ぐ「チロース」という組織が発達しているため、優れた耐水性を持っており、船舶やウイスキーの熟成樽などの材料に利用されています。

経年により色が濃く変化していくので、使い込むほど濃くなる色合いを楽しめるのも特徴です。

オーク材は種類ごとに色が違う?

オークは世界中で200種類以上存在しており、それぞれ特性が異なります。中でも一般的に家具や建材などに用いられているのは、ホワイトオーク・ヨーロピアンオーク・レッドオークの3種類です。

 

ホワイトオーク

アメリカンホワイトオークとも呼ばれ、カナダからフロリダまでの北米地域に生育しています。

淡い黄色から黄褐色で、美しい木目を活かしたナチュラルテイストな家具の材料に適した木材です。

また高い耐水性を誇ることから液体の保管に適しており、ワインやウイスキー、シェリー酒、バーボンなどの熟成樽に使われます。
 

ヨーロピアンオーク

ヨーロッパのほぼ全域に生育しており、ホワイトオークと似た淡い黄褐色の木材です。

ヨーロッパオークとホワイトオークはよく似ているものの学名が異なる別種で、厳密には同じ種類の木ではありません。

ホワイトオークと同じく耐水性に優れることから、ウイスキーやブランデーなどの熟成樽に用いられています。
 

レッドオーク

アメリカンレッドオークとも呼ばれ、北米大陸東部に生育しています。

前述した2種とは違い赤みがかった色とハッキリとした木目が特徴で、力強い見た目を活かした重厚な家具・インテリアに適した木材です。

またホワイトオークより柔らかいため、加工しやすくなっています。

しかしチロースが発達していないため耐水性は低くなっており、水回りへの使用は適しません。

主に高い強度を活かして家具や床材・建材に利用され、スライスして化粧板に加工されることもあります。

オーク材とウォールナット材との違いは?

家具に用いられる木材は多種多様ですが、オーク材と並ぶ代表的なものとして「ウォールナット材」が挙げられます。

ウォールナットはクルミ科の広葉樹で、世界三大銘木の一つに数えられます。「耐衝撃性が高い」「加工しやすい」「高級感がある」などが主な特徴です。

オーク材・ウォールナット材どちらも人気の木材ですが、両者の大きな違いは「色」です。

オーク材は前述したようにナチュラルな明るい色で、比較的シンプルな見た目をしています。

対してウォールナット材は、紫色にも感じる重厚な黒に近い茶色です。ウォールナット材が使用された家具は、高級感ある重厚な見た目に仕上がります。

また経年による色の変化も異なり、段々色が濃くなるオーク材に対して、ウォールナット材は段々明るい色に変化していきます。

どのような部屋にも馴染むオーク材の家具と、存在感あるシックなウォールナット材の家具では、インテリアのイメージが大きく異なるでしょう。

オーク材は経年により色の変化が起こる

オーク材は時間が経つと、色が濃くなり褐色へ変化していきます。

木材の変色はさまざまな要因によるものですが、大きな要因として挙げられるのが「光」です。木材のリグニンという成分が光を吸収すると、分解・変性していき色が変化します。

木材によって変化は異なりますが、オーク材の場合は色が濃くなっていきます。段々と色が変化していく様子を楽しめるのも、無垢材を使用した家具の魅力です。

ただし物を置いたりテープを貼ったりして、一部分だけに光が当たらないようにすると、色の変化に差が出てしまいます。満遍なく色が変化するように、光の当たり加減を注意しましょう。

仕上げのオイル塗装・ウレタン塗装で色が変わる?

家具の多くは仕上げに塗装が施されており、代表的なものとして「オイル塗装」と「ウレタン塗装」が挙げられます。

塗装の種類によっても木材の色に違いが生まれるので、両者の違いを押さえておきましょう。

オイル塗装

植物性のオイルを主原料とした塗料を、表面に馴染ませて仕上げます。

さらさらとした感触で、木材の質感が際立つナチュラルな仕上がりが特徴です。ただしシミ・傷がつきやすくなっています。

またオイル自体が酸化し、濃い色へ変化していきます。オイル塗装を施した家具は光とオイルにより、一段と色が変化しやすくなっているのが特徴です。

オイル塗装で仕上げられたアンティーク家具は、色の濃いものが多くなっています。

ウレタン塗装

ウレタン樹脂を吹き付けて表面に膜を作る塗装で、ツルツルとした感触になります。

樹脂でコーティングするためシミや傷に強く、湿気や乾燥の影響を受けにくいため、長期間使用しやすい家具になります。

オイル塗装に比べ光沢があるため、同じ木材でも光の加減で白っぽく見えやすいのが特徴です。ただし光沢を抑えたマットなウレタン塗装もあります。

またウレタンに含まれる成分が紫外線によって、黄色っぽく変化しやすいのも特徴です。

塗装のバリエーション

オーク材は木目を活かしたナチュラルな色の家具や建材が多く見られますが、近年では着色して使用されるケースも増えてきています。

オーク材は塗装が馴染みやすいため、さまざまな色を楽しめます。

例えばウレタン塗装によるライトグレーやブラックなどが挙げられ、木の温かみを感じさせつつもインテリアと馴染みやすい色に変更可能です。

オーク材の良さはそのままに、塗装により新しい魅力をプラスできます。

オーク材の家具はさまざまな色や変化を楽しめる

オーク材はホワイトオーク・レッドオークといった種類によって、木材の色は大きく異なります。

ナチュラルテイストのインテリアなら黄褐色のホワイトオーク・ヨーロピアンオークが、重厚な家具には赤みがかったレッドオークが適しています。

経年変化によって、使い込むほどに色が濃くなっていくのも魅力です。

また種類によって木材本来の色が異なるだけではなく、仕上げに使われる塗装によっても色が異なるのは要注意です。ウレタン塗装は光を反射しやすいので、白っぽく見えやすくなっています。

オイル塗装・ウレタン塗装共に経年によって色が変化するので、あらかじめ把握しておきましょう。

最近では木目を活かしたナチュラルな家具だけでなく、着色したオーク材の家具もあります。インテリアにマッチするオーク材の家具を選びましょう。

最終更新
2022.02.28

三原 悟出雲工場 工場長

出雲市湖陵町出身。18歳の時に株式会社キノシタ出雲工場に入社。あらゆる技術を習得し、現在、工場長を務める。近年、出雲市内の企業と共同でIZUCOブランドの家具を立ち上げプロモーション等を開始。平成30年からIZUCOブランド製造を行い、市場の拡大を図る。