COLUMNコラム

ウォールナット材とは?木材としての特徴やクルミ材との違いを解説

ウォールナットはチーク・マホガニーと並び世界三大銘木に数えられる高級木材で、さまざまな家具や建築などに幅広く使用されています。

色や木目が美しく、衝撃に強く耐久性に優れるため古くから活用されてきた木材。和名ではクルミと呼ばれます。

とはいえ「聞いたことはあるけどよくわからない」「他の木材との違いがわからない」という方も多いでしょう。

そこでウォールナットの木材としての特徴や、クルミ材との違いを解説します。家具の木材で悩まれてる方は、ぜひ参考にしてみてください。

ウォールナットとは?世界三大銘木に数えられる高級木材

ウォールナットは冒頭で述べたように、世界三大銘木に数えられる高級木材です。古くから重宝されており、アンティーク家具や大聖堂のような建築など幅広く使用されてきました。

クルミ科クルミ属のウォールナットは、和名でクルミと訳される落葉広葉樹です。

日本でウォールナットと呼ばれる木材は、ブラック・ウォールナットやアメリカン・ウォールナットなどと呼ばれる樹木を指します。

ブラックの名のとおりウォールナット材は、深みのある濃い褐色が特徴。黒に近い深いブラウンになっています。

他にも「狂いが少なく加工性に優れる」「耐久性に優れ衝撃に強い」「経年による色味の変化を楽しめる」なども特徴です。

現在の主な産地はアメリカで、北米産が主流。アパラチアン山脈一帯に自生しており、厳しい寒さの中で成長することで、硬く粘りのある材質となります。

硬く粘りがあり加工性や塗装性に優れるため、過去には飛行機のプロペラに使われました。現在でもライフルの銃床や、ピアノのような楽器などに使用されています。

また15~16世紀からイギリスで家具の材料に使われるようになったため、イギリスのアンティーク家具の多くはウォールナット材が用いられています。

ウォールナットは一般的な木材に比べると価格は高くなりますが、美しい色と木目や優れた耐衝撃性・加工性などの特徴から、現代でも根強い人気を誇る木材です。

ウォールナットとクルミの違いは「色」

ウォールナットは和名でクルミと訳されますが、家具や建築に用いられる木材として「ウォールナット」と「クルミ」は明確に分けられる別の木材です。

木材業界・家具業界でウォールナットといえばブラックウォールナット材。クルミと表記されるのは日本や中国、ロシア産のクルミ材です。

クルミにも複数の種類があるものの、多くはオニグルミという種類を指します。

ウォールナットとクルミの大きな違いは、木材の「色」です。

前述のように深みのある濃い褐色をしているウォールナットですが、クルミは明るくナチュラルな白みのある色。同じクルミ科でも対照的な色合いとなっています。

重厚感があるウォールナット材に対して、樹木らしい温もり・素朴さを味わえるのがクルミ材です。

ウォールナット材ならではの4つの特徴

古くから重宝されてきた高級木材であるウォールナットですが、ウォールナット材ならではの特徴が4つあります。家具の材料に使用する上で、大きなメリットとなる特徴をご紹介します。

1.深みのある色合いと独特の木目

ウォールナット材の大きな魅力は、深みのある色合いです。

深みのある濃い褐色をしており、心材は黒に近いブラウンで辺材は灰白色。断面が空気に触れることで、濃い鮮やかな紫を帯びた色に変化します。

木の中心部分である心材と、その周辺にあたる辺材で色が異なるため、2つの色が織り成すマーブル模様が独特なコントラストを生み出します。

紫がかった深い色合いはウォールナット独特の魅力で、着色して似せたウォールナット色の家具が販売されているほどです。

またウォールナットは真っすぐに成長する樹木のため、整った美しい木目をしているのも特徴です。

2.狂いが少なく加工性に優れる

丈夫でありながら狂いが少なく、加工性に優れているのも特徴です。

木材は伐採後も呼吸を続けるため水分を吸収して歪んだり、冬場に乾燥して割れたりしやすく、家具になってからも置かれる環境によっては反りや割れが生じます。

対してウォールナット材は堅いため、木材のカット・乾燥などの際に生じる「反り」や「ねじれ」といった変形が起こりにくくなっています。

反りやねじれが起こりにくいのは、家具になってからも同様です。精度や強度が必要となる椅子のような家具に用いられてきました。

たとえ薄くスライスされても狂いが生じにくいことから、寄木細工のような緻密な細工・加工を施すのにも適しています。

3.耐久性に優れ衝撃に強い

ウォールナット材は耐久性に優れ、衝撃に強い木材です。

ウォールナットは英語でハードウッドと表現される広葉樹に属し、密度が高いために重く丈夫です。

また衝撃に強いのも特徴で、ライフル銃の銃身を支える銃床に使われるほど。傷や凹みに強いため、壊れにくい頑丈な家具が作れます。

頑丈かつ前述したように経年による反りやねじれが起こりにくいため、ウォールナット材を使った家具は長く使い続けることが可能です。

4.経年による色味の変化を楽しめる

経年による色味の変化を楽しめるのも、ウォールナット材の特徴です。

ウォールナット材は日光に当たると、紫外線によって段々と黒味・紫味が抜けていきます。黄色がかった明るい茶色へと変化していくので、使うほどに雰囲気が変わります。

ただし一部分にだけ紫外線が当たり続けると、他の部分と色に差が生じやすく「色褪せ」のようになってしまうので、日当たりを考えた配置が必要です。

また適度に油分を含んでいるため表面にツヤがあり、革製品のように人が触れることで、味のある風合いに変化していくのも魅力です。

耐久性に優れた長年使い続けられる家具だからこそ、年月とともに変化する魅力を楽しめます。

ウォールナット材はどのような家具に使われる木材?

ウォールナット材は木製の家具に広く使われている木材で、テーブルや椅子、タンス、ソファー、テレビボードなどどのような家具にも用いられています。

ウォールナット材を使用した家具は色や木目が美しく、シックな見た目から人気があります。

とはいえウォールナット材は高級なため、家具一式を揃えるのはハードルが高いものです。

ウォールナット材の質感や色味を気に入ったが、予算的に難しい場合は「突板」としてウォールナット材を使用した家具がおすすめです。

突板家具は木材を薄くシート状に加工して、ベニヤ板や木質繊維を圧縮したMDF材などの表面に貼り付けたもの。ウォールナット材の使用が最小限になるため、独特の色合いを楽しみながらも、費用は安く抑えられます。

ウォールナットは独特の色が美しい人気の木材

ウォールナットは世界三大銘木にも数えられ、独特の深い色や高い耐久性・加工性などの特徴から人気の木材です。

ウォールナットの和名はクルミですが、木材としてウォールナットとクルミは全くの別物。シックで深い色のウォールナットに対して、クルミは素朴でナチュラルな色です。

またウォールナットは高級なため、使用した家具は価格が高くなってしまいます。ウォールナット材を使用した突板家具であれば、価格を抑えられるのでおすすめです。

ABORDやCaloreではウォールナットを突板に使用した商品も取り扱っているので、ぜひカタログをご覧ください。

最終更新
2022.02.28

三原 悟出雲工場 工場長

出雲市湖陵町出身。18歳の時に株式会社キノシタ出雲工場に入社。あらゆる技術を習得し、現在、工場長を務める。近年、出雲市内の企業と共同でIZUCOブランドの家具を立ち上げプロモーション等を開始。平成30年からIZUCOブランド製造を行い、市場の拡大を図る。