椅子のベストな高さはこう選ぶ!注目したい3つのポイントとおしゃれな導入事例15選
椅子の良し悪しを判断する時、まずは「座り心地」が椅子選びの大切なポイントになります。
座り心地の良い椅子は、座る人の筋肉を無駄に緊張させたり血行を妨げたりすることなく、リラックスしたり作業に集中したりすることができます。
椅子の高さは座り心地を検討する上で重要な要素の一つです。この記事では、
- ベストな高さの椅子を選ぶためのチェックポイント
- 調整機能がない椅子の座りやすさを改善するアイデア
- さまざまな高さの椅子のイメージ付き導入事例
についてご紹介します。
椅子のベストな高さの選び方|快適な座りやすさのためのチェックポイントはこの3つ
身体に合っていない高さの椅子に座っていると、
- 肩こり
- 頭痛
- 血行不良
- 集中力の低下
などの不調に繋がることがあります。
座る人の身体のサイズや使用方法に合わせて、長い時間でも自然な姿勢で座っていられる高さの椅子を選ぶようにしましょう。
座る人にとってベストな高さの椅子は、
- 実際に座ってチェックする
- 身長を使った計算式の数値を使ってチェックする
- 組み合わせて使うテーブル・デスクとの差尺をチェックする
という3つの簡単な方法で賢く選ぶことができます。
それぞれのポイントを詳しくご説明します。
ポイント①:実際に椅子に座った時の姿勢をチェックしよう
実際に椅子に座ってみるなら、
- 座面に深く座ってみて、足の裏がしっかりと床面につくか
- デスクワーク用の椅子なら、デスクに手を置く時に肘の角度が90°になっているか
をチェックしてみましょう。
足の裏がしっかり地面についていないと、太もも、お尻、腰、背中などに余計な負荷がかかり、痛みや疲労感を感じやすくなってしまいます。
また、浅く座ったり膝に手をつくような姿勢では、座り心地を正しく判断できません。自然な姿勢を意識して座ってみるのがポイントです。
デスクワーク用なら、座って作業する姿勢で肘が90°になっているかどうかもチェックしましょう。
肘を90°にした姿勢なら長いPC作業でも首・肩への負担は軽くなり、肩や首のこりなどを感じることなく作業に集中しやすくなります。
ポイント②:大人も子供も、身長を使った計算式で椅子の高さをチェックしよう
座りやすい高さの椅子を探す場合、
- 身長×0.25
という簡単な式で計算するという方法もあります。この計算式は、大人だけでなく子供にも有効です。
身長×0.25ぴったりでなくても、±2〜3cmの範囲内なら快適に使えるでしょう。
椅子のカタログのサイズ情報では、
- 座面の高さは『SH(Seat Heightの略)』
- 椅子全体の高さは『H(Heightの略)』
として表記されています。
「SH」の寸法が「身長×0.25」の数値に近ければ、座りやすい高さだと判断できます。
SHにはクッションの厚みも含まれています。座面がお尻の形に合わせてカーブしている場合には最も高い位置の寸法が記載されています。
このような形状の椅子の高さを検討するときは、SHから数センチ差し引いた高さで検討するようにしましょう。
「H」の寸法は背もたれの高さなどが含まれることもありますので、「SH」の寸法と混同しないようにしましょう。
平均的な椅子が高さ40cm程度のものが多いのはなぜ?
日本人の平均身長は、成人男性で約170cm、成人女性は約158cmなので、それぞれの快適な椅子の高さは、
- 男性の場合、170×0.25=42.5cm
- 女性の場合、158×0.25=39.5cm
となります。
多くの家具メーカーは男性にも女性にも座りやすい40〜45cmほどの高さの椅子を多くラインナップしています。
40cmの椅子はいわば、多くの日本人にとって使いやすい平均的な椅子の高さ、というわけです。
ポイント③:テーブル・デスクと椅子の高さの差尺をチェックしよう
椅子をテーブルやデスクと組み合わせて使用する場合には「差尺」もチェックしましょう。差尺とは双方の高さの差の寸法のことです。
椅子の座面の高さとテーブル・デスクの高さとの適切な差尺は、
- 25〜30cm程度
- もしくは身長の6分の1程度
と覚えておきましょう。
平均的なテーブル・デスクの高さは70cmほどですが、飲食店のカウンター席などは100cmほどの高さの場合もあります。
テーブル・デスクの高さがさまざまでも、この差尺の基準を覚えておくと、適切な高さの椅子を選びやすくなります。
椅子に高さ調節機能がなくても、座りやすさを改善する3つの方法とは?
高さ調整機能がついていない椅子でも、下記のような工夫で身体に合うように座面の高さを調整することができます。
① 椅子の脚カットサービスで高さを下げる
お気に入りのデザインの椅子の高さが身体に合わなくても、家具の脚カットサービスを利用すれば、ベストな高さの椅子に加工することができるかもしれません。
専門業者の脚カットサービスには、
- 椅子の注文時にメーカーオプションで脚をカットする…約2,000円〜
- すでに購入済みの椅子を家具の組み立て・加工業者に依頼してカットしてもらう…約1万円〜
といった選択肢があります。
メーカーオプションの方が費用は安く、仕上がりの精度は高くなります。
椅子の素材の種類や形状によっては脚カットサービスが利用できない椅子もありますので、希望する場合には事前に確認しておきましょう。
② クッションで椅子の座面の高さを上げる
椅子の高さが低い場合、高さ調整クッションを使うという選択肢もあります。
特に子ども用の椅子では、
- 子供の成長で椅子の高さが低くなった
- 普段使いの椅子が食事用のテーブルに対して低すぎる
といったケースで高さ調整クッションが活躍します。
クッションが柔らかすぎると身体が沈み込んで座る姿勢が不安定になったり、立ち上がりにくくなったりします。
高さ調整クッションのサイズや硬さは、現物をしっかり確認するようにしましょう。
③ テーブル・デスクの高さを椅子の高さに合わせる
椅子とテーブルを組み合わせて使用する場合、差尺が大きすぎても小さすぎても使いづらくなってしまいます。
椅子の高さを変えずに差尺を合わせるには、
- 可能ならテーブルの脚を別の長さに交換する
- 継ぎ脚(脚の下部に取り付けてテーブルの高さを上げるパーツ)を使用する
- テーブルの脚をカットする
などの方法で、差尺が適切な寸法になるよう調整することができます。
座りやすい高さの木製椅子|カフェ・レストランなどにおすすめの導入事例5選
さまざまな人が訪れるカフェ・レストランでは男性にも女性にも座りやすい高さの椅子を選びましょう。
多くの人にとって座りやすい高さの椅子には、次のようなラインナップがあります。
C206(SH:45cm / 脚カット:可)|オーソドックスなデザインのダイニングチェア
C206はオースドックスなフォルムとコンパクトなサイズ感で、扱いやすくコーディネートしやすい一脚。
フレームには硬くて傷に強く、美しいオーク材を使用。
美しい木目が映えるデザインは、あらゆるスタイルのカフェ・レストランのインテリアに自然に溶け込みます。
C268(SH:44cm / 脚カット:可)|現代風にアレンジされたウィンザーチェア
C268のデザインのベースになっているウィンザーチェアは17世紀ごろイギリスで考案されたもの。現代に至るまで人々の暮らしに寄り添う民芸品として庶民に愛されてきました。
座面はおしりの形に彫り込む「座ぐり加工」で、長い時間座っていても疲れにくい工夫がされています。
C273(SH:45cm / 脚カット:可)|レッドオークの木目と張り地のコントラストが魅力の椅子
C273に使用されているのは赤みがかった木肌が特徴的なレッドオーク。
木目が映えるフレームの直線的なフォルムと、背もたれ・座面に張られた大きめの張り地がよいコントラストとなっています。
人が集まり楽しく過ごすレストランやダイニングに配置したい一脚です。
C290(SH:47cm / 脚カット:可)|丸みを帯びたフォルムが可愛い北欧風の椅子
C290はシンプルなフレームとクッションで構成されたビーチ材の椅子です。
背もたれ・座面共に体のラインに合わせて緩やかにカーブしており、しっかりと体を支えられる安定感のある座り心地を楽しめる一脚です。
座面高さ(SH)47cmはやや高めに思えますが、座面の中央に向けてカーブしたデザインで、多くの方に快適にご利用いただけます。
C321A(SH:44cm / 脚カット:不可)|リサイクル材を使用したサステナブルな椅子
C321Aは硬質でシャープな印象のフレームと背もたれとは対照的な、やわらかさのあるクッションが目を引きます。
使用されているのはリサイクルされた古杉材やスチールなど。
全面的にサステナビリティを意識しながら、新しい価値観をもつ一脚としてデザインしました。
座りやすい高さのアームチェア|ラウンジ・待合室などにおすすめの導入事例5選
ラウンジ・待合室など不特定多数の人が使用する場所では、少し長めの時間でもくつろいで過ごせるよう、アーム付きの椅子を配置することができます。
外国からのお客様もお招きするなら、座面がすこし高めの椅子の導入も検討してみましょう。
ラウンジや待合室などにおすすめの椅子には下記のようなものがあります。
C229(SH:43cm / 脚カット:可)|包み込むような座り心地のシェルチェア
C229は体をしっかり包み込んでくれそうな丸みを帯びたフォルムが特徴のシェルチェア。
適度に沈み込む硬質モールドウレタンが、ホールド感のある座り心地を提供します。
大切なお客様に上質な寛ぎを感じてほしいスペースにうってつけの一脚です。
C292(SH:45cm / 脚カット:可)|体にフィットする自然なフォルムのアームチェア
C292ではシャープさと有機的な曲線の中に木目の美しさ、木の優しい質感が生えます。
自然由来のぬくもりを活かしながらも、モダンなスタイリッシュさをもつフォルムに仕上げました。
C284(SH:45.5cm)|丸棒フレームのナチュラルなアームチェア
C284は木製の丸棒を組み上げたシンプルで柔らかみのあるフレームが特徴。継ぎ目を細めた独特の形状など、細部の形状にもこだわりを取り込んだ椅子です。
フレンドリーで安心感のあるデザインは、ファミリーでの利用が見込まれるスペースや、リラックスしたいオフィスの休憩スペースなどさまざまなインテリア空間によく似合います。
C311S(SH:70.5cm / 脚カット:不可)|モールドウレタンのクッションが優秀なハイスツール
C311Sは高さ100cm前後のカウンターにマッチするハイスツール。
座面の軟質モールドウレタンと背もたれ・アームの硬質モールドウレタンが提供する座り心地は上質です。
椅子は高いほど安定感が失われてしまいますが、座面から40cmほど下の位置に足を置けるバーを配置し、安定した姿勢で座ることができます。
こちらのスツールは脚カットサービスが利用できませんが、同じモデルでSH44cmの「C311」もお選びいただけます。
C320S(SH:70cm / 脚カット:可)|スチール+ビーチ材のスマートなハイスツール
C320Sは極細のスチール製フレームにビーチ材の座面を組み合わせた、シャープなフォルムのハイスツール。高さ100cmほどのカウンター席にぴったりです。
座面から45cmほど下の位置に足を置けるバーを配置し、安定した姿勢で座ることができます。
こちらのスツールは脚カットサービスが利用できますが、同じモデルでSH43cmの「C320」もご用意しています。
座りやすい高さのスチールチェア|オフィス・ワークスペースなどにおすすめの導入事例5選
デスクワークや会議といった執務だけでなく、休憩スペースや食堂などオフィスの中ではさまざまな用途の椅子が必要になります。
さまざまな使用シーンに適した座りやすい高さの椅子には、下記のようなラインナップがあります。
C333(SH:44cm / 脚カット:不可)|集中力が持続するスチールチェア
C333は座面・背もたれ共に十分な面積を確保し、体圧を気にせずに長く座れるデザインとしました。
適度な反発と沈み込みの、もっちりとした感触のクッションを採用。快適な座り心地でデスクワークの集中力をサポートします。
背後にやや突き出たフレームが持ち手にもハンガーにもなるよう、オフィスで使いやすいデザインとしました。
C311(SH:44cm / 脚カット:可)|モールドウレタンのクッションで長時間快適に座れるスチールチェア
C311は高度なデザイン性が求められるインテリア空間にも映えるフォルムと、十分に寛げる座り心地が特徴です。
座面のモールドウレタンのクッションは、十分な厚さに加えてお尻の形にフィットする座ぐり加工を施してあります。
長時間座っていても体圧が分散・吸収され、体の痛みや疲労感を感じにくいデザインとしました。
C317(SH:43.5cm / 脚カット:不可)|接合部分にまでこだわったスタイリッシュなスチールチェア
C317では椅子としての十分な強度とスタイリッシュな質感が両立するよう、曲げ加工や溶接、ボルトの止め方に至るまでこだわりました。
スチールの硬質なテクスチャーと、体を柔らかく支えるクッションのやさしいフォルムのコントラストが知的なインテリア空間に溶け込みます。
ワークスペースから休憩スペース、食堂まで幅広く使いやすい一脚です。
C332(SH:45cm / 脚カット:不可)|コンパクトなサイズ感のスチールチェア
C332はラウンドした背もたれが身体を加工ように支えてくれるスチールチェア
モールドウレタンフォームの背もたれと座面は、薄いですが十分なクッション性と座り心地を有しています。
商談、休憩、待ち合わせなど、幅広い用途にフィットする一品です。
C305A(SH:47cm / 脚カット:可)|自然に背筋が伸びるスチールチェア
C305Aはミニマルなスチール製フレームとオーク材突板プライウッド、そして控えめなクッションを一脚に落とし込んだ椅子。
47cmと少し高めの座面で自然に背筋が伸び、PCを使ったデスクワークに綺麗な姿勢で取り組めます。
4.5kgと軽量なのも、オフィスのさまざまなシーンで使い勝手が良いのも嬉しいポイントです。
まとめ
適切な高さの椅子を選べば、長く座る時の体の痛みや首・肩のコリなどを軽減することができます。
座る人の体のサイズや用途などの要素から、ベストな高さの椅子を選んでみましょう。
高さ調整機能のない椅子でも、「何cmがベストか」という数値を把握しておけば、椅子選びはもっとカンタンに、楽しくなります。
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- 最終更新
- 2023.11.17