COLUMNコラム

EVA樹脂素材とは?特徴やメリット・デメリットを解説

身の回りにある製品にはさまざまな素材が使用されており、人工的に作られたものも少なくありません。中でも軽くて柔らかく、弾力もあるなど機能性抜群にもかかわらず、地球環境にも優しいのが「EVA樹脂素材」です。

あまり聞き馴染みがない素材かもしれませんが、サンダルや長靴、バスマット、ジョイントマットなど身近な製品に使用されています。

EVA樹脂素材とはどのような特徴があるのか、メリットとデメリットを含めて解説いたします。

EVA樹脂素材とは?

EVA樹脂とは、プラスチックの一種。Ethylen-Vinyl Acetate(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)という樹脂の略称です。

ポリエチレンより軽く柔らかい性質があり、以下のように身の回りのさまざまな製品に使用されています。

  • サンダル
  • 長靴
  • 精密機器運送用緩衝材
  • 家具・木材製品ケースの包装
  • 楽器梱包用緩衝材
  • カーペット下地材
  • ビート板
  • ジョイントマット
  • バスマット
  • 保育・乳幼児向け知育玩具
  • キッズルームの床材・壁材など
  • おもちゃ

特に柔らかさを活かして、子どもがケガをしないように、キッズルームの床材・壁材やおもちゃなどに使用されています。

聞き慣れない素材ですが、身の回りにあふれた製品に使用されている素材です。

EVA樹脂素材が持つ特徴

EVA樹脂は柔らかさ以外にも、以下のように多くの特徴を持った素材です。

  • 軽い
  • 弾力がある
  • 優れた耐久性
  • 地球環境に優しい

便利な特徴が多いことから用途の広い合成樹脂として、さまざまな分野で重宝されています。

また人工的な素材にもかかわらず、地球環境に優しいのが大きな特徴。焼却してもダイオキシンなどの有害物質が発生せず、容易にリサイクル可能です。

有害物質を含まないからこそ、口に入れてしまう可能性のある小さな子ども用の製品にも使用することができます。

EVA樹脂素材を使用するメリット

さまざまな特徴を持つEVA樹脂は、製品に使用する上で多くのメリットがあります。代表的な5つのメリットを紹介します。

弾力がある

EVA樹脂素材は弾力があるため、力を加えても反発して元に戻ります。この特徴を活かして、ボールやマット、インソールなど、強い力が加わりやすい製品に使用されています。

また衝撃を吸収・弾き返す性質から、パソコンケースのような精密機器を守るための製品にも適した素材です。

柔らかい

EVA樹脂素材はポリエチレンと比べて柔らかく、柔軟性があります。この柔らかさはゴムのような性質を持っています。低温でも硬くなりにくいので、寒い環境でも使用しやすい素材です。

また柔らかいため、おもちゃなど子ども用の製品に使用すると、ケガのリスクを抑えられます。例えば積み木やラバーブーツ、チャンバラ用の刀などに使用され、小さい子どもでもケガの心配をすることなく遊べるようになっています。

軽い

多くのプラスチックと同じく、EVA樹脂は軽量な素材です。同じように弾力性や柔軟性のある素材にはゴムがありますが、EVA樹脂を使用すると、それよりも軽い製品に仕上げることが可能です。

例えば、浮力が必要なプールで使用するビート板の素材として採用されている他、EVA樹脂の特性を活かした「軽い」「歩きやすい」「疲れにくい」靴なども開発・販売されています。

優れた耐久性

弾力性と柔軟性があることから衝撃に強いのはもちろんですが、EVA樹脂は水などにも強く抜群の耐久性を誇ります。

水回りで使用しても耐えられるので、長く使い続けることが可能です。

例えばサンダルのような、水に濡れたりすることの多いモノにぴったりな素材です。また水を弾くため汚れも付きにくく、たとえ汚れても拭いたり洗ったりすれば、簡単に落ちやすいので、手入れがしやすくなっています。

地球環境に優しい

有害物質を含まないため、地球環境に優しいのも大きなメリットです。

人工的な素材というと、環境に悪いものとイメージしがちですが、EVA樹脂は燃やしてもダイオキシンをはじめとした有害物質を放出しません。

有害物質による人体への悪影響がないので、万が一小さい子どもが口に入れてしまっても大丈夫な素材です。また、リサイクルも容易に行えるので地球環境にも優しい素材となっています。

EVA樹脂素材を使用するデメリット

EVA樹脂は耐熱性が比較的低く、高温や熱の影響を受けやすいのがデメリットです。変形する可能性があるため、例えばキッチンのコンロ周辺など、高温に晒されやすい場所には不向きな素材です。

EVA樹脂素材を用いた製品の注意点

EVA樹脂素材を用いた製品の注意点は、変形するデメリットを防ぐため、高温の状況に置かないということです。使用する際はもちろんですが、保管や持ち運びの際にも注意しましょう。

例えば夏場の車は、車内の温度が高温になります。炎天下のサウナ状態になった車内に、EVA樹脂を用いた製品が放置されると、変形してしまうかもしれません。

EVA樹脂素材を用いた製品の変形を防ぐために、高温に晒されやすい場所に置かないよう注意してください。

また非常に粘りがあり破損しにくい素材ですが、柔らかいという性質上、一度亀裂が入るとその部分から引き裂かれやすくなります。製品に亀裂がないか事前に確認してからご使用いただくなど注意してください。

EVA樹脂素材は暮らしの中で幅広く活用されている

EVA樹脂は柔らかく弾力があり、軽いのが特徴です。衝撃はもちろん水にも強いので、幅広いシーンで活用できます。またダイオキシンなど有害物質を発生させないので、地球に優しい素材でもあります。

こうした特徴を活かして、身の回りの多くの製品に使用されている素材です。特に柔らかく軽い特徴から、おもちゃなど子ども用の製品に多く見られます。他にも軽く疲れにくい靴を製造するには、欠かせない素材として重宝されています。

ただし高温や熱には弱く変形してしまうので、使用時や保管・運搬の際には注意が必要です。

最終更新
2022.07.04

取扱家具一覧

三原 悟出雲工場 工場長

出雲市湖陵町出身。18歳の時に株式会社キノシタ出雲工場に入社。あらゆる技術を習得し、現在、工場長を務める。近年、出雲市内の企業と共同でIZUCOブランドの家具を立ち上げプロモーション等を開始。平成30年からIZUCOブランド製造を行い、市場の拡大を図る。