カフェを美しく飾る照明の選び方とは?自然と人が集まるおしゃれな照明器具13選も紹介
計算された光による優れた演出はカフェインテリアに欠かせないものです。
この度、デザイン照明ブランド「ARTWORKSTUDIO」を展開する株式会社アートワークスタジオと販売パートナーシップを締結したことにより、照明アイテムのラインナップが拡充され、家具と照明を組み合わせたご提案がこれまで以上に可能になりました。
店舗の空間と照明器具のデザインのコーディネートだけでなく、その照明器具が放つ光と、それによる内装、家具、食器や食事の見え方などを考えると、照明器具選びはかなり難易度が高く感じられるかもしれません。
この記事では、
- カフェにおける照明の役割
- カフェの照明器具選びの大切なポイント
- 知っておきたい光や明るさに関する基礎知識
- カフェにおすすめの照明器具
についてご紹介します。
カフェのインテリアで照明にこだわるべきなのはなぜ?
カフェの照明には、
- お店の雰囲気・居心地の良さを生み出す
- スイーツや料理をより美味しそうに見せる
という、空間演出においての大切な役割があります。
多くの人に愛用されるカフェづくりでは椅子やソファ、テーブルなどの家具だけでなく、照明器具のコーディネートにおいても慎重な検討が欠かせません。
こだわり抜いた照明はコーヒーの香りや味わい、スイーツや料理の彩りと相まって、カフェで過ごす時間を特別なものにしてくれます。
そのようにしてカフェは多くの人に愛され、何度も訪れたくなるお気に入りの場所になっていきます。
カフェの照明の選び方3つのポイント|おしゃれで心地よいインテリア空間を作る
光によるカフェの空間演出を難しく考える必要はありません。
「こんなカフェにしたい」というイメージがあるなら、下記のような照明についての基本を理解しておけば、イメージを形にするのは簡単になります。
- 照明の選定と配置のコツ
- 光についての基礎知識
イメージしていた空間を実現させるためにまずは下記の3つのポイントを理解しておきましょう。
ポイント①:複数の照明器具の特徴を理解し、組み合わせる
雰囲気のある空間演出のためには、照明を下記の3種類に分類します。
- 空間全体を照らす「全体照明(アンビエントライト)」
- 特定のエリアや物を強調する「スポット照明・タスク照明」
- 雰囲気を演出する「アクセント照明」
これらをレイヤー(層)を重ねるようにバランスよく配置することで、カフェの「適度な明るさ」と「空間演出」が両立します。
カフェに適した代表的な照明器具には下記のような種類があります。
【全体照明】シーリングライト
天井に直接取り付けるタイプの照明器具で、空間全体を照らすメインの照明として活用できます。
シーリングライトには存在感のあるデザインが多く、慎重に選ばないとカフェらしさを損ね、生活感が出てしまうことがあります。
シーリングライトを設置せずに、ペンダントライトなど他の小型照明器具で全体の明るさをカバーするという方法もあります。
【全体照明・スポット照明】スポットライト・ダクトレール照明
壁のアートワークやオブジェなど、カフェのコンセプトにとって重要なポイントを強調したいときに活躍する照明器具です。
ダクトレールをベースにして複数のスポットライトを配置すれば、全体照明としても十分な明るさを確保できます。
器具の角度や光の色温度を調整しやすいというメリットもあり、演出の自由度が高い点も魅力です。
【スポット照明・アクセント照明】ペンダントライト
天井から単体で吊り下げるタイプの照明で、特にテーブル上で使われることが多く、利用者の印象に強く残る照明器具です。
配置の高さを変えることで、空間の重心をコントロールする演出も可能です。
【スポット照明・アクセント照明】ダウンライト
天井に埋め込む形で設置する照明で、器具としての存在感が少なく、空間をすっきりとモダンに照らしたいときに適しています。
多めに設置しても視界の邪魔になりにくく、点灯数を調整することで、店内の明るさを柔軟にコントロールできます。
トイレ周りや通路など、強い明かりを必要としない場所で、さりげなく照らしたいときにも活躍します。
用途に応じて必要な配光や配灯の設計が異なるため、目的に合った計画を立てるようにしましょう。
【アクセント照明】ブラケットライト
壁面や柱に取り付けるタイプの照明器具です。
明かりそのものよりも、照明器具のデザインが目に入りやすく、空間に華やかさやストーリー性を加えることができます。
ブラケットライトには装飾性の高いデザインが多く、まるでタイムスリップしたような感覚や、映画のワンシーンに入り込んだような非日常感を感じてもらえる空間を創り出すことも可能です。
【アクセント照明】フロアランプ
床に独立して設置するタイプの照明器具です。
空間全体に複数設置するのではなく、特定の座席にポイントとして配置し、特別感やリラックス感を演出するような使い方がおすすめです。
また、フロアランプの高さを活かして、光の重心をコントロールするというテクニックも活用できます。
【スポット照明】テーブルランプ
テーブルや棚の上に置けるコンパクトな照明器具です。
一般的なカフェで各客席にテーブルランプを置くことは少ないかもしれませんが、補助照明としての役割だけでなく、空間に温かみやアクセントを加えるツールとしても有効です。
点灯していない時間帯でも「オブジェ」としての役割を果たすため、デザイン性の高いアイテムを選ぶのがおすすめです。
ポイント②:自然光も照明計画に組み込む
自然光もカフェを彩る美しい照明の一部となります。照明計画の際には下記の点も考慮しましょう。
- 窓の大きさ・向き・方角
- 店舗の営業時間の間の自然光の変化
自然光が届きにくい場所や暗くなる時間帯を中心に照明器具の配置を計画すれば、自然光と人工光の美しいコントラストを生み出しやすくなります。
ブラインドやロールスクリーンなどで光を抑えたり、鏡で反射させたりという工夫で、自然光をコントロールすることもできます。
ポイント③:カフェのコンセプトやターゲットから、利用者の過ごし方をイメージする
光は雰囲気だけでなく、人の集中力や心拍数にも影響を与えると言われています。
それで、カフェの照明を考えるときには利用するお客さまに
- どう過ごしてほしいか
- 何を感じてほしいか
- 何を楽しんでほしいか
といったコンセプトを明確にしましょう。
たとえば、
- 特にくつろぎを重視するなら色温度を高くし、やや暗めにする
- 料理の彩りや展示しているアートを楽しんで欲しければ演色性(Ra)*の高い色を部分的に取り入れる
- 読書する機会の多いブックカフェなら、テーブルランプを置く席を設ける
などの工夫が役立つかもしれません。
*演色性とは、色の視認性がどれほど良いかを示す単位です。太陽光を「100Ra」とし、100Raに近いほど色を明瞭に認識できます。
賢い照明計画のために知っておきたい、色温度や明るさに関するQ&A
光・明るさに関する下記のような質問の答えを知っておけば、照明選びはよりいっそう楽しくなっていきます。
Q.カフェ照明に最適な色温度(ケルビン)は?
色温度は光の色彩の傾向を示す数値で「ケルビン(K)」という単位で表示されます。ケルビンは高いほど青白く冷たい印象になり、低いほど赤みがかった暖かい印象になります。
JIS規格では下記のように分類されます。
- 昼白色:4600〜5500K
- 白色:3800〜4500K
- 温白色:3250〜3800K
- 電球色:2600〜3250K
※暖炉の炎やロウソクの火は1800〜2000Kほど
カフェの照明の色温度は2,000〜3,000Kに設定するなら、多くの人に落ち着きいた雰囲気や洗練されたムードを感じてもらえるでしょう。
Q.カフェ照明に最適な明るさは?
明るさは「ルクス(lx)」という単位で示されます。数値が大きければ明るく、低ければ暗くなります。
カフェ店内のルクスは一定である必要はありません。たとえば、
- カフェ全体は200〜300lxとやや暗めにする
- テーブルやカウンター周りは300〜500lxと少し明る目にする
などのメリハリをつければ、空間にリズムが生まれカフェらしい品格ある光が生まれます。
Q.照明に関する単位、ルーメン・ルクス・カンデラの違いは?
明るさに関して使われる、ルーメン・ルクス・カンデラという単位は混同しがちですが、下記のような違いがあります。
- ルーメン(lm):照明器具が放つ光の量を示す単位です。照明器具が周りをどれだけ明るくする能力があるかを示します。
- ルクス(lx):物体に届いた光の量=明るさを示す単位です。ルーメンの高い照明器具でも、照らす物体との間に距離があればルクスは下がります。
- カンデラ(cd):光が特定の方向にどれくらい強く照らされているかを表す単位で、スポットライトなど指向性のある光に関係します。
カフェの照明選びではカンデラはあまり重要ではないので、ルーメンとルクスを中心に考えるとよいでしょう。
Q.グレアとは?
グレアとは「光源のまぶしさ」です。直接グレアが目に入ると、多くの人は不快感や目の疲れなどを感じてしまいます。
カフェでは、くつろぎや集中を妨げないよう、グレアを抑える設計を目指しましょう。シェードや間接照明などが役立ちます。
おしゃれなカフェ空間を演出するモダンなおすすめ照明器具13選
カフェの照明は、複数の灯りを組み合わせて雰囲気をつくります。
すべてにこだわるのは難しくても、目を引く場所や特別な席の照明に工夫をすれば、それだけで印象的な空間になります。
特別な空間のための光を生み出す照明器具をご紹介していきましょう。
カフェの照明に使いたいおしゃれなペンダントライトおすすめ7選
カフェの明かりを計画する上で、ペンダントライトはとても扱いやすくコーディネートしやすい照明器具です。
おしゃれなカフェにおすすめのペンダントライトには下記のようなものがあります。
AW-0494・AW-0495・AW-0496|ガラスのミラー加工が美しいペンダントライト
透き通るガラスの美しさに、ミラー加工を施したペンダントライトです。
消灯すると電球が目立たずオブジェのように美しいフォルムが際立ち、点灯するとガラスシェードを透過して優しく広がる光を楽しめます。
クリア(CL)・コッパー(CP)・グロッシーブラウン(GB)の3色を3種のシェイプでご用意しました。
AW-0481・ AW-0602|シンプルモダンな球形ペンダントライト
ガラスグローブが光源を包み込む、シンプルで現代的なペンダントライトです。
標準サイズとミニサイズ、それぞれ1灯と3灯をご用意し、統一感のあるトータルコーディネートが可能になっています。
洗練されたデザインが上質なリラックス感を提供します。
AW-0445|重厚な存在感を持つキングサイズのペンダントライト
インパクトのある無骨さと重厚感で、一気にインダストリアルな雰囲気を作り出す主役級のペンダントライトです。
その特異な存在感の秘密は素材のスチールとシェード直径49.5cmというサイズ感。スタジアムやボクシングジムの巨大なライトを参考にデザインされました。
コンクリートや剥き出しの鉄骨、ハードウッドの古材など、主張の強い素材のインテリアの中でも均衡を保てる照明器具です。
LC008|チェスの駒モチーフのペンダントライト
知性の代名詞ともいえる「チェス」をモチーフとした、モダンクラシカルなオーラをまとったペンダントライトです。
鋳物職人が小さな紋様などディテールにこだわり一つ一つ丁寧に作り上げています。
LC038|生命の力を感じるペンダントライト
光と植物(フェイクグリーン)という、根源的な力を感じさせる二つのエレメントをかけ合わせたデザインが印象的なペンダントライト。
近代文明の象徴とも言えるランプ=人工光と、そこから生え出るように配置された生命=植物は、どこか神秘的な始まりを予感させるデザインです。
コード部分はロープ状としてありあらゆるデザインに溶け込むようにしました。ロープを結べば光源の高さを調整できます。
LC030|美しい真鍮シェードのペンダントライト
管楽器を思わせる美しい真鍮のシェードが印象的なペンダントライト。
シェードに反射しながら空中に拡散していく柔らかな光には独特の色合いが加わり、このランプにしか出せない楽しさが生まれます。
高い独自性をもつ斑紋孔雀色(PE)は、高岡の伝統工芸士である折井宏司氏によるもの。他の製品にはない手仕事で製作されたクラフツマンシップを味わえる照明器具です。
LC034|光がゆらぐアンティーク調ペンダントライト
中厚手のガラスに割れ加工・プリーツ加工を施し、電球の光がゆらゆらときらめく独特の表情が印象的なアンティーク調のペンダントライト。
光の直進性にリズムとテクスチャー感が加わり、空間演出にさらなる深みを加える照明器具となっています。
カフェの照明に使いたいおしゃれなシーリングライトおすすめ2選
シーリングライトはカフェ全体の明るさを担う大切な照明器具です。
カフェにおすすめしたいシーリングライトには下記のようなものがあります。
AW-0515|シックなインテリア空間に映える球形シーリングライト
直径20cmの球形ガラスグローブが柔らかな光を放つシーリングライトです。真鍮や大理石などシックなマテリアルともマッチするようにデザインされました。
配線・固定ネジなどが見えないように細部まで配慮された構造が、独特の浮遊感を生み出します。
AW-0452|大きめのシェードで魅せるクラシックなシーリングライト
古き良きアメリカを想起させる、クラシカルなシーリングライト。
レトロな少し大きめのガラスシェードにLEDフィラメント球などを仕込めば、20世紀半ばのアメリカにタイムスリップしたような雰囲気が広がります。
カフェの照明に使いたいおしゃれなスタンドトライトおすすめ2選
席ごとに異なる個性を設けたいならスタンドライトを検討してみましょう。
特別な時間を過ごせる席によく似合うスタンドライトをお探しなら、下記のようなものがおすすめです。
AW-0530|熟練職人の手によるエレガントなスタンドライト
大理石ベースから真鍮のポールがすらりと伸びる、エレガントなスタンドライトです。
シェードに向かって緩やかにカーブを描くポールは、熟練の職人による見事な仕事ぶりが見てとれます。
読書や思索にふけるような、知的なくつろぎに寄り添う明かりを提供します。
AW-0507 |木のぬくもりが感じられるフロアライト
木とファブリックの素材感を活かした、あたたかみのあるフロアライトです。
シェードは布製で、風合いを重視した「コットン×リネン」生地を使用、それを通り抜ける光に優しい表情が加わります。
カフェのインテリアスタイルとして人気の高い北欧スタイルやナチュラルなインテリアとの相性が非常によいデザインに仕上げました。
同じシリーズのペンダントライト、テーブルライト、フロアライトと合わせてコーディネートしやすくなっています。
カフェの照明に使いたいおしゃれなテーブルランプおすすめ2選
テーブルではお客さまに自由に過ごしてほしい、読書も勉強も仕事も歓迎!というコンセプトなら、テーブルランプ付きの座席をいくつか用意しておくのはいかがでしょうか。
おすすめのテーブルランプには下記のようなものがあります。
AW-0516 |知性と品格を感じるテーブルランプ
真鍮・大理石とガラスグローブの調和が、テーブルに落ち着きと品格を添えるランプです。
丸みを帯びたガラスシェードから、手元やテーブル上に優しい光が広がります。
テーブル上だけでなく、カフェのカウンターや書棚などにおける演出照明としても活躍します。
AW-0648 |モダンクラシックで機能性抜群のLEDランタン
アウトドアグッズのような機能性と、モダンクラシックな風格を併せ持つLEDランタンです。
カラーは、空間になじみやすいブラック、ライトゴールド、ホワイトの3色。ハンドルの固定部には、上品なアクセントが効くよう真鍮をあしらいました。
誰でも簡単に持ち運べるこのランプは、読書や執筆作業など知的なクリエイションのお供にも最適です。
まとめ|美しい光には人を惹き寄せる力がある
照明にこだわることで、カフェのインテリアはぐっと深みを増し、心地よさと個性を兼ね備えた特別な空間に変わります。
やさしく美しい明かりのもとには、多くの人が自然と集まるものです。
光の役割や配置の工夫を知り、想いの中に描いたとおりのカフェ空間づくりに挑戦してみましょう。
デザイン照明ブランド「ARTWORKSTUDIO」を展開する株式会社アートワークスタジオと、販売パートナーシップを締結しました。この提携により、照明アイテムのラインナップが拡充され、家具と照明を組み合わせたご提案が可能になりました。飲食店・商業施設・オフィス・ホテルなどへの導入をご検討中の方は、下記「ARTWORKSTUDIO Webカタログ」をご覧いただき、キノシタのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
- 最終更新
- 2025.07.04