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ペーパーウッド材とは?特徴を解説

みなさんはペーパーウッド材という合板を知っていますか?美しい切断面が特徴でさまざまなインテリア製品や建築物に使用されている素材です。

今回はペーパーウッド材の特徴やメリット、種類を紹介するので参考にしてください。

ペーパーウッド材とは

ペーパーウッド材(Paper-Wood)は滝澤ベニヤ株式会社のファクトリーブランドPLYWOOD laboratoryが手掛ける、地元北海道の間伐材(シナ材、白樺材)とカラー再生紙を組み合わせた環境負荷の少ない合板です。

2009年に開発され、以降さまざまなデザイナーや建築家によってインテリア製品の開発や建築に使用されてきました。

2010年にはグッドデザイン賞を受賞しており、Google本社からペーパーウッド材を使った特注スツールを受注している他、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のWebサイトではペーパーウッド材から作られた時計が販売されています。

出典:GOOD DESIGN AWARD「2010」

ペーパーウッド材の特徴

ペーパーウッド材の特徴は、切断面にカラー再生紙と木材がストライプ状に現れることです。どこでカットしても木材と再生紙によるストライプ模様が現れる他、切断する角度によってストライプの柄が変化するため、一枚の合板から、アイデア次第でさまざまな表情を引き出せます。

またペーパーウッド材のストライプは、塗装ではないため時間が経っても色が剥げる心配もありません。

切断などの加工性・仕上げ塗料などは一般的な合板と変わらないため扱いやすいでしょう。

ただし、再生紙が使われているため、次の点には注意してください。

  • 木口にビスや釘を使用する場合は紙の層を避ける
  • 造作家具に使用する場合に切断面を加工しての接合や接着は負荷に注意する
  • 薄くカットする場合は紙からの剥離が起こりやすくなる点に注意する
  • 高温多湿での保管や屋外での使用は避ける

ペーパーウッド材のメリット

ペーパーウッド材を使用するメリットは次のとおりです。

  • 独自の表情で空間を演出できる
  • 自律神経失調症やシックハウス症候群を引き起こす心配がない

独自の表情で空間を演出できる

ペーパーウッド材を使用するメリットの1つが、独自の表情で空間を演出できることです。

先述のとおり、ペーパーウッド材は薄くしたシナ材やカバ材の間に色鮮やかなカラー再生紙を挟んでいます。

切断面木口には木材とカラー再生紙のストライプの柄が現れるため、一般的な合板では決して表現できないカラフルなデザイン表情を演出できます。

インテリア製品や家具などにカラフルで美しいアクセントを加えられるため、おしゃれな空間を演出可能です。

自律神経失調症やシックハウス症候群を引き起こす心配がない

ペーパーウッド材は自律神経失調症やシックハウス症候群を引き起こす心配がないというのもメリットでしょう。

木材と紙を貼り合わせる接着剤(ノリ)にノンホルマリン接着剤を使用しているからです。

合板に使われる接着剤にはVOC(Volatile Organic Compounds)をと呼ばれる揮発性の高い有機化合物が含まれることがあり、VOCが自律神経失調症やシックハウス症候群の原因となることがあります。

ノンホルマリン接着剤にはVOC対象の14物質が含まれていないため、自律神経失調症やシックハウス症候群を引き起こす心配がありません。

そのため、ペーパーウッド自体が人に優しい素材といえます。

まとめ

今回はペーパーウッド材の特徴やメリット、素材との組み合わせの種類を紹介しました。

ペーパーウッド材は滝澤ベニヤ株式会社のファクトリーブランドPLYWOOD laboratoryが手掛ける合板で、カラー再生紙と木材を重ね合わせた美しい切断面に特徴があります。

一味違う合板を探しているなら、ペーパーウッド材の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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最終更新
2022.11.24

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