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COLUMNコラム

Coccole C282A 木製椅子 デザインストーリー|古き良き時代の思想をブレンドした、現代のための椅子

Coccoleの木製チェア「C282A」はTHE SHAKER BLENDというシリーズの一脚としてデザインされました。

このシリーズは質素ながら丁寧に作られた家具に宿る、シンプルな美しさが大きな特徴となっていてます。

C282Aのルーツと言える「シェーカーデザイン」を取り入れた理由や、そのデザインを形にするストーリーについて、デザイナーの田原さんに語っていただきました。

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シェーカーデザインとの共鳴から生まれたデザインの「ブレンド」|C282Aのデザインを支える思考

C282Aは、Coccoleのチェアとして「THE SHAKER BLEND」というシリーズの一脚という位置付けでデザインしました。

このシリーズのルーツとも言える「シェーカーデザイン」とは、18世紀のアメリカでにわかに隆盛したプロテスタントの一派である「シェーカー教徒」が作り出した家具・生活道具に見られるスタイルのことです。

そのデザインは一般的に「装飾性を排し、シンプルで機能的」などと評されます。私はデザイナーとして、特にシェーカーデザインの家具に関しては「木材を無駄にせず、なおかつ加工がしやすいデザイン、使う人にとって実用的で使い心地が優れているもの」と捉えています。

このようなデザイン的特徴の背景にある彼らの実直さ、自然や資源そして人とのつながりを重んじるライフスタイルや考え方は、現代の家具作りやデザインにとっても非常に大切だと感じました。

実際に私たちの手がけるCoccoleの世界観やコンセプトとも通じ合うところが多いんです。それで18世紀のシェーカーデザインを現代のわたしたちなりに解釈することで、無駄のない、なおかつ新鮮なデザインの家具が作れるのではないかという思いで、開発を進めてきました。

このようなアイデアを形にするため、まずはシェーカーデザインの思想やデザインのルーツを深掘りしていくんですが、調べるほどにデザイナーとして強く共鳴する部分をたくさん発見できたのは興味深い体験でした。

シェーカーデザインから得られるインスピレーションは実に豊富だったので、それをCoccoleというブランドの中でシリーズ化しようということで出来上がったのが「THE SHAKER BLEND」なんです。シェーカー教徒たちの思考と私たちの思考をブレンドして生まれたデザインシリーズだという事を(カフェ空間を主とするブランドなので)コーヒーの「ブレンド」と掛け合わせたのが由来になっています。

いままでもC263のような過去の製品でシェーカーデザインを取り入れていたのですが、その時は今回のC282Aよりもシェーカーデザインの意匠性を色濃く反映していたように思います。

C282Aでは意匠性だけでなく、「シェーカーの本質」といえる部分によりフォーカスしたブレンドに仕上がったという実感があります。

ではその「シェーカーの本質」として捉えたものをC282Aにどのように落とし込んでいったのか、詳しくご説明させてください。

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シンプルさの裏に隠れた強靭さ・快適さの秘密とは|C282Aの貫と内部構造

THE SHAKER BLENDの椅子はすでに何脚かリリースされていて、C281やC283などがそれにあたります。

これらの椅子とC282Aを比較すると、丸棒で構成されたシャープなフレームに座面が張ってあるなど、印象としては通じるものがありますよね。ただ、よく見るとC282Aだけは脚部を貫で補強してあるのに気づかれるかもしれません。

これにはC282Aの見た目や質量における「軽さ」へのこだわりが関係しています。

実はC282Aでは座面をかなり薄めに設計しています。これでかなり軽やかな印象の椅子になるんですが、この薄さだと座面の裏に必要な「隅木(すみき)」というパーツを取り付けることができません。隅木は椅子の強度を出すために結構大切なパーツなんですが、それを使えない分、座台輪(脚と脚を繋ぐ座面枠)と脚部の接合部を強化するをことと、貫を配置することで十分な耐久性を保てるようにしてあるんです。

すっきりとしたフォルムが損なわれないように、貫にはなるべく細く見えるように両端にテーパーをかけた丸棒を採用しました。これで、かつてのシェーカーデザインに通じる美しさ・機能性・実用性をシンプルなデザインの中に落とし込めたと思います。

C282Aは結果的にTHE SHAKER BLENDの他のラインナップと差別化できる、やわらかくてやさしい表情をもつ椅子になりました。

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C282Aの座面については、薄さへのこだわりで座り心地の良さが損なわれない工夫もしています。

座面にはメッシュシートを採用しているので、薄くても底つき感は全くありません。クッション性に加えて、背もたれのカーブも体格差による座り心地の差が出にくいように計算してあります。これらはぜひC282Aに実際に座って体感していただきたいポイントです。

もう一点、実物を手にする機会があるなら注目していただきたいのがC282Aの軽さです。シェーカーデザインに倣って無駄を排することで、C282Aは3.8kgとかなり軽い椅子に仕上がっています。

軽い家具はあまり強くないようなイメージを持たれるかもしれませんが、椅子は意外と動かしながら座るので軽ければ座る人の負担は軽減し、より使いやすくなります。また軽ければ椅子自体への衝撃・負担も軽減されるので、耐用性の向上にも貢献していると思います。

実は私も自宅でこのC282Aを愛用しているんですが、掃除の時などは特に軽いって使い心地の良さに直結するんだなとよく実感しています。

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シェーカーデザインの美しさをあらゆるインテリアに取り入れる|C282Aのコーディネートのアイデア

Coccoleはカフェなどでの使用を想定しているので、C282Aもやはり飲食店全般のインテリアによく馴染むと思います。

C282Aのようにシンプルで軽やかなフォルムの椅子は、広い空間にたくさん並べても圧迫感が出ず視覚的に邪魔に感じることはありません。小さなお店から社員食堂やフードコートのような大空間まで、幅広く活用していただけると思います。

先述のC281やC283などTHE SHAKER BLENDの他の椅子とも通じるデザインを採用してるので、それらとミックスしてレイアウトするのも、統一感を損なわずにインテリアの個性を引き出すアイデアの一つかもしれませんね。

個人的にはC282Aには特にベーカリーカフェのようにカジュアルで明るい雰囲気が一番似合うんじゃないかと思っています。焼きたてのパンとコーヒーの香り、太陽の光、そこにさらに心地よい音楽が流れていれば、何時間でも過ごせる素敵な場所になりそうですよね。

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最終更新
2025.02.12

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