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ファブリック素材とは?メリットやデメリット・素材別特徴を徹底解説

 

インテリアで多く使われるファブリック素材は、デザイン・質感により北欧風・ハワイアンなど、空間のイメージを決定づける重要なアイテムの1つです。機能的な特徴があるものも多数あります。
この記事では以下の3点をご紹介します。

  • ファブリック素材のメリット・デメリット
  • 主なファブリック素材の特徴
  • ファブリック素材のインテリア別の用途

この記事でファブリック素材のインテリアへの取り入れ方を知ることで、ファブリック素材選びの幅を広げられるようになります。

ファブリック素材とは

ファブリックは生地・織りなどの布の総称で、ソファ・チェアの張地やクッションから空間を彩るカーテンまで布製アイテム全般に使われます。
ファブリック素材はそれらのアイテムに使われる布の素材で、コットン・ポリエステルなどがあります。
機能性・使い勝手が重要な要素のファブリック素材ですが、デザイン性や質感・生地から伝わるぬくもりなどがインテリア空間に影響します。
差し色としての空間演出・インテリア空間に統一感をもたらすなど、ファブリック素材を上手に取り入れることで空間をより豊かにすることが可能です。

ファブリック素材のメリット

ファブリック素材には以下のメリットがあります。

1.温かみがある

ファブリック素材の1つ目のメリットは、触り心地の柔らかさと温かみのある素材感です。
天然繊維の肌触りがなめらかな生地や、風合い豊かな素材感のある織物を使ったアイテムでインテリアを統一すると、空間全体に調和をもたらせます。
直接肌に触れるソファ・チェアの張地やクッションカバーに、触り心地のよいファブリック素材を使うことでくつろぎ・安心感・温もりを感じられるのも魅力です。

2.種類が豊富

種類の豊富さもファブリック素材のメリットです。
織り方・使用する繊維の種類・色のバリエーションなどでデザインの選択肢の幅が広がり、気分や季節でソファの張地やクッションカバーを変えることで、空間の印象を変えられます。
耐久性・防汚性・速乾性など機能面で選べるのも魅力です。
素材感・機能を考慮し、用途や目的に合わせてファブリック素材を選ぶことで、アイテムそのものやインテリア空間の魅力アップにつながります。

ファブリック素材のデメリット

ファブリック素材の主なデメリットは以下の2つです。

1.汚れ・水に弱い

ファブリック素材の1つ目のデメリットは汚れ・水に弱いことです。
防汚・はっ水加工など機能付きファブリック素材はあるものの、機能が付いていない生地に汚れが付着したまま放置しているとシミ・黄ばみの原因になります。水分が生地繊維に浸透するとカビの発生が懸念されます。
洗濯可能なソファ・チェアの張地やカーテンなどは定期的に洗濯するなど、こまめに手入れしましょう。

2.傷みやすい

ソファなど日々使用するファブリックアイテムでは、摩耗・擦れが原因で毛玉ができたり、生地が薄くなったりします。繊細な素材は問題が発生しやすく、見た目が大きく損なわれます。
座る位置を毎回変えるなど、経年劣化の進行を遅らせる使い方をするとよいでしょう。用途に合ったファブリック素材を選定するのも対策の1つです。

種類別ファブリック素材の特徴

インテリアで使われることが多い代表的なファブリック素材の主な特徴です。

ポリエステル

ソファ・チェアの張地やカーテンなど多くのアイテムに使われる合成繊維のポリエステルは、代表的なファブリック素材です。
肌触りがよく丈夫で日常的に使用しても劣化しにくく快適に使えるのが特徴です。変色・退色などのトラブルが少ないのも魅力です。

ポリエステルのメリット・デメリット

メリット

メリット
  • 耐久性がありシワ・型崩れに強い
  • 速乾性がある
  • 繊維に機能的な加工ができる
デメリット
  • 静電気が発生しやすい
  • 摩擦などで毛玉ができる場合がある

繊維を加工し機能を付加できるのもポリエステル素材の特徴です。
汚れ浸透防止加工を施した繊維で作ったアクアクリーンの生地は、水を少し加えることで、生地に付着した汚れを浮き上がらせ簡単に拭き取れます。
こうした高機能生地を張地として使用したソファは、生地の風合いのよさ・温かみだけでなく、日々の手入れの容易さもメリットです。

コットン

天然素材のコットン(綿)はナチュラル感の強い素材で、他の繊維と織り込まれ混合生地になることもあります。
通気性・保温性がよく、年間を通して快適に使えます。肌に直接触れるソファカバー・クッションカバーなどに多く使われ、豊富なカラーバリエーションがあるのも魅力の1つです。
吸水性が高く洗濯できる反面、伸縮しやすく繊維中に水分が浸透すると乾きにくいという特徴があります。
ソファカバーを洗濯したら生地の伸縮でカバーリングできなくなってしまったというトラブルも発生しやすいので、取り扱いには注意が必要です。

コットンのメリット・デメリット

メリット
  • 肌触りがよい
  • 保温性・通気性が高い
  • 発色がよく色バリエーションが豊富
デメリット
  • 生地が伸縮しやすい
  • 繊維に水が浸透すると乾きにくい

リネン

リネン(麻)は主にカーテン・シーツなどで使われる天然素材です。
世界各地で生産され、質感やシワなどナチュラル感を醸し出すのに最適です。経年変化で黄ばむという特徴があるものの、柔らかい質感に変化していくため長く楽しめる素材です。
通気性・速乾性が高く、夏でもサラッとした触り心地が得られるのが特徴です。

リネンのメリット・デメリット

メリット
  • 型崩れしにくい
  • 通気性・速乾性が高い
  • 質感・シワ感が空間に表情を与えられる
デメリット
  • 変色・黄ばみの恐れあり
  • 乾燥しすぎると硬い肌触りになる

アクリル

アクリル素材は耐久性の高さ・軽量などの理由で、ソファの張地・カーペットといった多くのインテリアアイテムに取り入れられる合成繊維です。
ウール(毛)の代用やウールとの混合生地として使われることが多く、ボリューム感・弾力性・柔らかい触り心地を得られるのが特徴です。

アクリルのメリット・デメリット

メリット
  • 生地に弾力性がある
  • 耐久性・保温性が高い
  • 軽量で取り扱いがかんたん
デメリット
  • 静電気が起きやすい
  • 毛玉が発生しやすい

インテリア別ファブリックの用途

ファブリック素材はそれぞれの特性により使用するアイテム・用途が変わります。

ソファ

空間の大きな面積を占めるソファの張地はインテリアの印象に影響を与える重要なアイテムです。
カフェ・オフィス・商業施設などに設置されるソファの張地では色・柄・素材感・織り方だけでなく、空間のイメージや醸しだしたい印象に合わせて選びます。
小さい生地サンプルだけでは空間に与える印象をつかみにくいため、ソファの張地を選ぶ際には、大きめの生地サンプルを実際にソファに当ててみて空間とソファのバランスをチェックしましょう。
ソファは肌に直接触れるアイテムでもあるため、肌ざわり・触り心地はもちろん、機能面(防汚性・防水性など)や手入れの容易さ・耐久性も重要な要素になります。
ポリエステル生地・ポリエステルとコットンの混合生地は種類も豊富で素材感と機能性を両立できるおすすめのファブリック素材です。

オフィスチェア

オフィスチェアにもファブリック素材が活用されます。
アームレスト・リクライニングなど基本的な機能を持ちながら、座面・背面がファブリック生地のアイテムを選ぶことで、無機質になりがちなオフィス空間に温もりを与えられます。
オフィスの雰囲気に合わせて選ぶと空間全体のインテリア性が増し、おしゃれで統一感のあるオフィス空間になります。
毎日長時間座って過ごすため肌触りがよく、通気性に優れたファブリック素材がおすすめです。

飲食店椅子

飲食店・カフェで使用されるチェア座面のファブリックは、不特定多数が使用するため耐久性の高い素材が求められます。
水・食べカスなどで座面が汚れる可能性もあり、防水性・防汚性に優れたファブリック素材が必須です。カバーリングタイプで定期的に洗濯できるものにしておけば、常に清潔に維持できます。
夏はリネンの肌触りのよい座面にし、冬は織りが特徴的な温かみのある素材にするなど季節・店舗コンセプト・雰囲気などに合わせて素材・色・柄を選びましょう。

カーテン

インテリアの大部分を占めるカーテン用のファブリック素材はデザイン性と機能性が求められます。
ナチュラルテイストの空間には天然素材のカーテンを選ぶなど、テイストを合わせ空間全体の印象を統一することで、広々した空間を演出し「抜け感」も出せるでしょう。
一方カーテンには防音効果・遮光性などの機能も求められます。
生地種類が豊富で機能加工されたポリエステル素材などがおすすめです。

まとめ

ファブリック素材を使用するインテリアアイテムは様々あります。
各素材にメリット・デメリットがあり、使い勝手を考慮して選ぶ必要があります。
種類・色味が豊富なファブリック素材は、空間を印象的に演出することも空間に統一感を与えることもできます。空間のコンセプト・目的・用途に合わせてファブリック素材を選ぶとよいでしょう。

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最終更新
2022.12.19

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