メラミン化粧板とは?メリット・デメリットとおしゃれなテーブル導入事例6選

メラミン化粧板には安価で手に入りやすいものから、多機能で高品質なものまで様々なバリエーションがあります。
メラミン化粧板の特性を理解しておけば、最適なメラミン化粧板製品を選び、コーディネートするのに役立ちます。
この記事で、
- メラミン化粧板とはどんな素材か
- メラミン化粧板のメリットとデメリット
- メラミン化粧板を使ったおすすめ家具の導入事例
などのポイントをチェックしておきましょう。
目次
メラミン化粧板とは?
メラミン化粧板とは、家具・建築物・生活雑貨などに広く使用されるボード材で、樹脂を含ませた紙(含浸紙)を高温・高圧でプレスして作られる薄く、硬質な素材です。
メラミン化粧板の多くは下記のような多層構造になっています。
- 樹脂を含ませた紙を何層にも重ねた『コア』
- さまざまなデザインをプリントした『パターン紙(化粧紙)』
- 化粧紙を保護する透明の『保護層(コーティング)』
メラミン化粧材は厚みのある基材(MDFなど)に張られ、テーブルやカウンターの天板などに活用されます。
近年ではテクノロジーの発達によりシート部分にプリント紙を使用したり特殊なコーティングを施したりすることで高度なデザイン性・機能性を持つものもたくさん登場しています。
そのような品質の優れたメラミン化粧板は家具の表面をモダンに飾り、また強化するために活用されています。
メラミン樹脂とはどんな素材?
メラミン樹脂は、ホルムアルデヒドとメラミンという化合物で合成されるプラスチックの一種です。
加熱することで分子同士の強力な結びつきが生まれ、一度硬化した後は高温でも変性しにくくなるという特性があります。
耐熱性の他に耐水性、電気絶縁性などにも優れていることから、ボード材として家具に使用されるだけでなく、食器や電気部品など生活のあらゆるシーンで活躍しています。
メラミン化粧板は種類によって機能・厚みが異なる
メラミン化粧板は主に下記の2種に分類することができます。
- 高圧メラミン化粧板:メラミン樹脂含浸紙とフェノール樹脂含浸紙を交互に張り合わせ、加熱して形成する。厚さは1mm前後になり、それを基材に張り付けてボード材として使用する。
- 低圧メラミン化粧板:メラミン樹脂のみを直接基材(MDFなど)に貼り付ける。メラミン樹脂部分は高圧メラミン化粧板に比べてさらに薄い
低圧メラミンは安価で製造しやすい一方、表層が薄く機能性や耐久性においては高圧メラミンに劣ります。
やはり高圧メラミン化粧板のように多層構造で厚みがある方が頑丈で多機能になります。
デコラ材とメラミン化粧板は別物?
メラミン化粧材は「デコラ材」という別名で呼ばれることもあります。
これは、かつてのメラミン化粧板の商品名だった「デコラ」が一般に広まり定着したもので、基本的には同じものを指します。現在では「メラミン化粧板」という呼び方が一般的です。
メラミン化粧板の4つのメリット|テーブル天板におすすめの理由とは?
メラミン化粧板を使用した家具を賢く選ぶには、まずは4つのメリットを覚えておきましょう。
メラミン化粧板にはインテリアとして下記のような特長があります。
メリット①:高い耐久性|コントラクト家具としても優秀
メラミン化粧板は基本的に熱や水分、摩耗などのダメージに強いという特長があります。ハードな使用環境にも適しており、長期間にわたる美しさと機能性の持続を期待できます。
その高い耐久性は不特定多数の人が頻繁に利用する商業施設やオフィス、また公共スペースなどで使用されるコントラクト家具としても十分なもので、安心して導入できます。
メリット②:豊富なデザイン性|多彩なコーディネートが可能
メラミン化粧板は多層構造で、表面の「パターン紙(化粧紙)」でさまざまなデザイン性や質感を表現できます。
パターン紙の表現の自由度は高く、木目調や石目調、またオリジナルのグラフィックなどバリエーションは多岐に渡ります。
さらに、パターンに合わせたエンボス加工(凹凸)をつけることで、よりリアルな木目や石材風の質感を再現しているユニークな商品もあります。
メリット③:優れた機能性|さまざまなニーズに対応
メラミン樹脂は家具に求められる様々なニーズに細やかに対応する機能性があります。
例えば、衛生的に有利な「抗菌・抗ウイルス性能」、特に傷・摩擦への耐性が優れた「スクラッチレス機能」、油脂等を扱う飲食店には特に嬉しい「撥油性」など、特定の機能に特化した製品ラインナップは非常に豊富です。
メリット④:十分な安全性|国土交通省も認める人へのやさしさ
メラミン樹脂は、国土交通省による「(シックハウスに係る)規制を受けない建材」として認定されていて、屋内の使用にも安心・安全です。
メラミン樹脂の原料のひとつである「ホルムアルデヒド」はシックハウス症候群の原因物質というイメージが強いかもしれません。
といってもメラミン樹脂はとても安定した素材であり、ホルムアルデヒドが飛散し、人体に悪影響を及ぼすことはほぼありません。このことは食器などに広く活用されていることからも分かります。
メラミン化粧板のデメリット
メリットに加えてデメリットも把握しておけば、より的確で精度の高い家具選びができるようになります。
メラミン化粧板の家具を選ぶ場合、下記のような短所があることも理解しておくとよいかもしれません。
チープな印象の製品もある
メラミン化粧板は、技術の進歩により木材や石材をリアルに再現できるようになっています。
しかしながら、外観だけでなく本物にしかない手触り、香り、重厚感を家具から感じたいという本物志向の人にとってはチープに感じられる場合もあります。
劣化・損傷した場合、修理はほぼ不可能
メラミン化粧板が破損したり部分的に剥がれたり破損したりした場合、ダメージを受けた部分だけを補修するのはほぼ不可能です。
修繕が必要な場合はメラミン自体の張り替えが必要になります。
メラミン化粧板の選び方のポイントは?
機能性もデザインも多岐に渡るメラミン化粧板ですが、下記のようなポイントを覚えておけば、メラミン化粧板選びはさらに簡単になります。
信頼できるメーカー・販売店の製品を選ぶ
メラミン化粧板の強度や機能性は、製造方法や構造に大きく左右されます。
謳い文句と実際のクオリティに差がある場合も少なくありません。美しさを保ち、長く使えて、安全・安心な製品を選ぶためには信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
使用上の注意や使用環境に配慮する
メラミン化粧板の製品を選ぶ際には使用上の注意にも目を通しておきましょう。
中には平均以上に熱に弱いもの、水や油汚れなどを放置するとシミや変色が起こってしまうものなどがあり、中には使用したい環境に不向きな製品であるという可能性もあります。
可能ならショールームで実物をチェックする
製品の実際の質感、触り心地などはカタログスペックやWEB上の画像だけではわからないこともあります。
欲しいメラミン化粧板の製品がショールームに展示してあるなら、実際に足を運んでみて実物をチェックしてみるのがおすすめです。
他の化粧板との比較で選ぶポイント
メラミン化粧板のように複数素材を貼り合わせ、表面を見映え良く加工した化粧合板にはいくつかの種類があります。
お互いに似た素材ですが、他の化粧合板との違いを理解しておけば、選ぶのが簡単になります。
使用環境や耐久性を重視するならメラミン化粧板
他の化粧合板に比べ、熱や汚れに強く、耐久性が高いためあらゆる使用環境に適性があるのが特徴です。
価格帯は幅広く、ハイグレードなものであれば高品質なインテリア空間にも十分対応するデザイン性の高さがあります。
コスト重視ならプリント紙化粧板
プリント紙化粧繊維板は、木材や植物の繊維を板状にした「繊維板」の表面に、木目や柄を印刷したプリント紙を貼り付けて作られます。安価で導入しやすいですが、耐久性は高くありません。
デザイン性とコストのバランスならポリエステル化粧板
ベニヤに化粧紙を貼り、ポリエステル樹脂でコーティングした化粧合板です。メラミン化粧板と構造がにていてデザイン性のバリエーションも比較的豊富です。
メラミン化粧板のおしゃれなテーブル天板|おすすめの導入事例6選
多種多様で豊富なラインナップが用意されているメラミン化粧板の導入事例をチェックしておきましょう。
おすすめのメラミン化粧板のテーブル天板には下記のようなラインナップがあります。
AT006|美しい木目を高度に表現したビッグテーブル

ゆったりとしたサイズ感のAT006は指紋が目立ちにくいセルサス仕上げのメラミン化粧板を採用したビッグテーブルです。マットで落ち着いた質感、そして天然木のような深みのある表情で、空間に上品な印象をプラスします。汚れに強くメンテナンス性も良好で、カフェやレストランの客席はもちろん、清潔感を出したい待合エリアやオフィスのミーティングルームなどにも最適です。
AT120|ソファに合わせる小型ラウンドテーブル

AT120は、ソファとの快適な併用を想定したサイドテーブルです。ベース部分をソファ下に差し込んで置けば、作業や読書、ドリンクを置いたりと、軽作業に快適なスペースが生まれます。テーブルの高さは500mmと650mmの2種類をご用意し、使用シーンに合わせた選択が可能です。仕上げは石目調塗装タイプとメラミン化粧板タイプの2バリエーションがあり、空間デザインに合わせたコーディネートが楽しめます。ホテルのラウンジや待合スペース、オフィスのエントランスなど、幅広いインテリアシーンで活躍する一台です。
TT011A|サイズ展開が豊富な木目調テーブル

指紋レス仕様のメラミン化粧板「セルサス」を用いたTT011Aは、日常の使いやすさとインテリア性を兼ね備えています。最小サイズは600×600から、大サイズは1400×4000までと、非常に豊富なサイズ展開から最適なものをお選びいただけます。木目の優しくて穏やかな表情をマットな質感で表現し、天板裏面はフォルムをよりすっきりと魅せる船底形を採用しています。カフェ、レストラン、オフィス、商業施設、ホテル・旅館、病院・クリニック、文教施設など、さまざまな商空間で活躍するテーブルです。
TT009A|高度な技術で精巧な木目を再現したテーブル天板

TT009は木材の突板と見間違うほどの精巧な出来栄えのメラミン化粧板を採用しています。このユニークな質感を生み出しているのは「同調エンボス加工メラミン」という特殊な素材。見て、触れて、色々な形で味わうことのできるデザインに仕上げられており、上質なインテリア空間を引き立てる一台になります。TT009Aは舟底仕様のAタイプで、メラミン共巻仕様のBタイプもご用意しています。
TT008|高機能メラミン化粧板とビーチ材を組み合わせたテーブル天板

TT008は機能を加えたイタリア性高機能メラミンFENIX NTMに、ビーチ材を組み合わせた非常にユニークな一台。マットでクールな質感のメラミン化粧板と木のぬくもりが合わさることで、様々な木製家具との相性も良好です。指紋のつきにくい「指紋レス」機能を併せ持つテーブル天板で、非常に高い耐スクラッチ性、耐熱性、抗菌性能も兼ね備えています。
TT005|優れた質感と機能性が魅力の国産丸テーブル天板
TT005もイタリアの高機能メラミンFENIX NTMを採用した丸型テーブル天板です。FENIX NTMは独特のマットで柔らかい質感に指紋のつきにくい「指紋レス」機能を加えた、高級感をまとうメラミン化粧板です。優れた耐スクラッチ性、耐熱性、抗菌性能、耐薬品性、防カビ性などを併せ持つ多機能な一台に仕上がっています。小口の断面形状は「船底タイプ」「小口タイプ」「アールタイプ」の3種類からお選びいただけます。
まとめ
熱や摩擦、水や油にも強く、多彩な機能性を選ぶこともできるメラミン化粧板のテーブル天板はあらゆるインテリアシーンで広く活躍します。
メラミン化粧板のメリットとデメリットをよく検証して、信頼できるメーカーの製品を探せば、ニーズに適した美しく強いインテリアを見つけ出すことができるでしょう。
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- 最終更新
- 2025.09.19
